![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/69/c915fa7a96742efd181da06b2170d5e3.jpg)
8月30日シアタートラム
原作:伊坂幸太郎
脚本・演出:和田憲明
出演:香川照之、中川晃教、鈴木省吾、ラサール石井
死が決まった人間を、本当に死がふさわしいのかどうか、死神が7日間調査して「可」か「見送り」かを決める。
千葉を名乗る死神(香川照之)は、やくざの藤田(ラサール石井)を調査している。
藤田の側には、若いやくざの阿久津(中川晃教)がまとわりついている。
別の死神(鈴木省吾)も千葉の側にいる。
仕事が終わるたびに記憶がリセットされる死神と人間とのずれた会話は面白かった。
死神は、『ミュージック』が好き。
『ミュージック』に聞きほれる、香川照之の演技もなんとも言えずユーモラスでした。
後半明かされる、藤田と阿久津の因縁。
阿久津は、両親を亡くし施設で育ったが、藤田に引き取られた。
しかし、阿久津の両親を殺したのは藤田だった。
それを知って、藤田に復讐しようと思っている阿久津だが、藤田に対する愛情も捨てきれないでいる。
藤田は、過去真実を阿久津に告げようとしたが出来ずにいた。
阿久津の父は組のお金を使い込んでいたため、殺されたのであり、阿久津も殺されるところを、藤田が見逃したのであった。
藤田と阿久津が、奥入瀬に行ったエピソード、青空を見たことのなかった千葉が青空を見たシーンなどは、ちょっとしんみりきてしまいました。
ハッピーエンド(「見送り」)には、ならなかったけれど、なんとなく納得できるラストでした。
中川晃教は、テンションの高い阿久津になりきっていました。
歌もうまいけれど、芝居もホントにうまい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
香川照之やラサール石井と互角でした。
4人の役者それぞれがとても味がありました。
11月には紀伊國屋サザンシアターでLive,Love,Drive. 死神の精度が上演されます。