わたきょんの観劇(感激)日記

日常生活や芝居についてのあれこれ

ザ・キャラクター

2010-08-16 00:18:00 | 観劇

野田地図(NODA・MAP)第15回公演
ザ・キャラクター
8月4日
8月8日 千秋楽 東京芸術劇場 中ホール

作・演出:野田秀樹
出演:宮沢りえ、古田新太、藤井隆、美波、池内博之、チョウソンハ、田中哲司、銀粉蝶、野田秀樹、橋爪功

書道教室の家元の狂気が、生徒たちを利用して破壊的な事件を起こす。

野田秀樹のいつもの【言葉遊び】に加え、【漢字の腑分け】がみごと

【俤:おもかげ】の中の【弟】を探し、【儚:はかなさ】の中に【夢】を見る。

ラストの【幻】が【幼】になったときは、鳥肌が立ちました。

モデルとなったあの事件については、記憶が生々しくて、観終わった後、なんとも言いようのない気持ちが残りました。

大家が家元に書いてもらった書【物忘れ】は、事件に対しての人々の記憶が薄れていくことへの、痛烈な批判なのでしょう。

私はあの事件の、2日後に地下鉄に乗った。
路線も駅も、あの事件とは接点がなかったけれども、言いようのない憤りを感じた。
同時に、恐怖心も…。

私にとっては、忘れようにも忘れられない事件です。

そうそうたる俳優陣。
でも、観終わった後に残ったのは、宮沢りえの存在感でした。





千秋楽の客席には、りえママが座っていて、2度目のカーテンコールの時には、真っ先に立ち上がっていました。
また、篠山紀信・南沙織夫婦も観に来ていました。



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