
オセロ
6月12日 世田谷パブリックシアター
原作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:福田恆存
構成・上演台本・演出:白井晃
出演:仲村トオル、山田優、高田聖子、加藤和樹、赤堀雅秋、水橋研二、有川マコト、近藤隼、谷村実紀、白井晃
今まで何度も上演されている「オセロ」だけど、白井晃の「オセロ」だから素直にはいかない。
オセロを上演する劇団の稽古場という劇中劇の演出。
舞台演出家の席は、客席のど真ん中にあり、観客もいやおうなく劇中に取り込まれていく。
オセロを翻弄するイアーゴと、イアーゴの筋書きどおりに行動するオセロ。
オセロを手玉にとっているイアーゴの行動は、まるでオセロを演出しているみたい。
ふたりの関係は、演出家と主役俳優との関係にも投影されていて、劇団員どおしの関係も、微妙な雰囲気の中で、劇中劇も進んでいく。
ラスト、演出家にオセロ役の俳優とデスデモーナ役の女優が撃たれ、倒れている2人を見つめる他の俳優達の冷たいまなざしが、劇団の中の2人の位置を物語っていた。
終演後、白井晃と仲村トオルと赤堀雅秋の3人によるポストトークが行われました。
赤堀雅秋:客を巻き込んでの演出は、演ずるほうも難しい。嫉妬はある意味人を前に進める原始的な感情なので、自分の思いを発散している。
仲村トオル:客席に入り込んでの芝居がはじめてなので、ドキドキしている。1951年の訳なので、今はあまり使わない言い回しもあり、セリフが覚えにくかったが、稽古を進めるにつれて、言葉の美しさがわかってきた。
白井晃:自分の妄想で、劇場全体が劇場だとおもしろいと思っていた。心配もあったが、虚と実の境界があいまいで、お客さんの反応も毎日ちがうので、それも楽しみ。嫌悪も含めて一緒に共有している。
なんて、話をされていました。
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