喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

東京流れ者 (1966) ★★☆☆☆

2022-03-08 13:55:15 | アクション

AMAZONプライムにて鑑賞。

 

監督:鈴木清順

原作・脚本:川内康範

出演:渡哲也、松原智恵子

音楽:鏑木創

主題歌:渡哲也

製作・配給:日活

上映時間:83分

 

知り合いとDISCORDで音声通話しながら同時再生しようとの試み。

(はにわ会のメンバーと鑑賞。)

鈴木清順監督作は初めて観る。

鈴木清順一推しのいその君曰く、代表作はもっと面白いとのこと。

 

まあ本作は『東京流れ者』のMVと捉えて観た方が良いだろうby島鉄

 

ストーリーは観ていても正直よく分からない。やくざ同士の抗争。

 

全体的にコメディタッチ。

佐世保のアメリカ村のバーのシーンで、愚連隊が大暴れして建物ごと崩壊するシーンはドリフのコントのようだ。

「週刊少年サンデー」を常時読んでおり大笑いしている浜川智子演じる睦子がおかしい。当時はオバQが連載されていた模様。ただ漫画を読んでいただけなのに、殺されてしまうとは・・・

やくざ映画で役者が主題歌を唐突に歌いだすというのがシュールすぎる。

しかし、調べるとどうやらこれは当時よくあった形式の模様。↓

町山智浩 渡哲也を追悼する

 

本作は背景が必ず原色一色の部屋で表現されてますし、前衛的なアートに見えなくもないかもな。

実際にこんな部屋ないやろ、て内装ばっか。

台詞もキザなものが多すぎる。

渡哲也が恰好良ければそれでいいのである。

最も活躍していたのは、二谷英明演じる相沢だったが。

 

続編もあるんですね。観ないと思います、以上。

 

ロケ地の当時と現在を比較したブログもございました。

佐世保のシーンは横須賀でしたか。

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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (2006) ★★★★☆

2021-10-19 03:28:06 | アクション

BSプレミアムで放送していたため鑑賞。

 

監督:ジャスティン・リン

脚本:クリス・モーガン

製作:ニール・H・モリッツ

製作総指揮:クレイトン・タウンゼンド

出演:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、ナタリー・ケリー、サン・カン、ブライアン・ティー、北川景子、千葉真一

音楽:ブライアン・タイラー

製作会社:レラティビティ・メディア、オリジナル・フィルム

配給:ユニバーサル・ピクチャーズ、UIP

上映時間:104分

 

ワイルド・スピードシリーズにはさほど興味がないが、東京が舞台なら観ておくしかないということで鑑賞。

結論。最高のバカ映画!

007の『二度死ぬ』を地でいくバカさ加減。

主人公は少年院行きを逃れて東京へ逃げてくるが。

本作での東京は無法地帯と化している。

渋谷の商業施設の駐車場で派手に繰り広げられるドリフトレース。

即、警察が出動してもおかしくないのに出動してこない。

後に出動しない理由までわざわざ語られる始末。

時速180キロ出ている車をパトカーでは追いつけないからそもそも追ってこない!と。舐めている。

 

本作に出てくる女たちが日本人というかアジア人もかなり混じってるし、出演陣も日本人という設定だが日系というだけなのでカタコトの日本語でしか話さない。

高校の昼食がバイキング形式であるはずがない。

しかし製作人の日本愛は伝わってくる。日本の文化がこれでもかというくらいに映し出されてくる。

ていうか、主人公の両親、子供に甘すぎだろ。早く少年院送れやこんな奴。

日本だと撮影許可が降りなかったため、CGでほとんど撮影しているらしい。

 

こんな無法地帯あったら行ってみたい。

鑑賞後調べていて残念に思ったのは、ハンが生きている設定に書き換えられたらしいこと。パルパティーンが生きてました並みにがっかりだ。というかハンが生きてたなら本作での最後の死闘は何の意味もなかったよね。

これを知ってシリーズを追う気はなくした。ワイスピはSKY MISSIONは劇場で観たけど。まあ1年に1作くらい観てもいいかな。

やはり車の知識がないから、カーマニアならではの楽しみ方はできないのが残念。

本作は上映時間が短いため、さくっと楽しめるのも良い。長いバカ映画ほど苦痛なものはないから。

以上

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007/ ノー・タイム・トゥ・ダイ (2021) ★★★★☆

2021-10-02 21:20:19 | アクション

TOHOシネマズ錦糸町 楽天地にて鑑賞。

監督:キャリー・ジョージ・フクナガ

脚本:ニール・パーヴィス、キャリー・ジョージ・フクナガ、フィービー・ウォーラー・ブリッジ

原作:イアン・フレミング

製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン

出演:ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ

音楽:ハンス・ジマー

主題歌:ビリー・アイリッシュ

製作:イーオン・プロダクションズetc

配給:東宝東和

上映時間:163分

 

ようやっと観れたといったところ。1年半遅れくらいで公開された。

出演者も撮影時のこと忘れてそう。

本作も監督の降板劇があったそうな。最近の大作映画はどうなってるんですかね。

 

007は既にエージェントを引退しているという設定。しかし当然、呼び戻されるのであった。

007の新上司のMがジュディ・デンチと違ってかなりうざい。こいつが上司だったらそりゃ辞めるだろうなと思うわ。

QとのBLシーンは相変わらず健在である。ここが一番のみどころかも

本作は日本の能面、日本庭園と日本的な要素が多数存在する。

決戦の舞台もおそらく択捉島かどこかを連想させる。

 

ラストは衝撃的な展開であった。

だが、最初のオープニングでいつもはスナイパーが007にやられるのに007が撃たれていたことから、それを暗示させていた。

けどフェリックスも死に、ブロフェルドも死に、なんだか非常に暗い話になった。

まさか次回作では娘が007を受け継いだりして。

死んだ後に「james bond will return」なんて言われてもなあ。

 

生物兵器ていうのがコロナウイルスを連想させる。これは偶然だが。

武漢研究所説あるから、なんだか架空の話に思えなかった。

 

ラミ・マレックは出演時間めちゃ短い。007を仕留めた割には、目立った活躍はなかった。

レア・セドゥがタイプすぎる…

以上

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太陽を盗んだ男 (1979) ★★★★☆

2021-08-21 21:47:41 | アクション

NETFLIXにて鑑賞。

監督:長谷川和彦

脚本:長谷川和彦、レナード・シュナイダー

原作:レナード・シュナイダー

製作:山本又一朗

プロデューサー:伊地智啓

出演:沢田研二、菅原文太、池上季実子

音楽:井上堯之

上映時間:147分

 

2本しか監督作がないことで知られる長谷川和彦の名作。

扱ってる題材は原爆とシリアスだが、波長はコメディである。

タクシー・ドライバーを参考に作られているとのことで納得。

あちらはベトナムで傷を負っているのが理解できるが本作の主人公は時代に退屈しており、特別何かあるわけではないのが恐ろしいところ。

本作の10年後から世に現れるオウムの若者っぽい。原爆をサリンと置き換えればいい。要求が具体的にあるわけではないが何か国家権力に対してしでかしてやりたいという。

退職するかどうか悩んでいる自分にとって刺さる作品であった。

最近何も楽しいことがない。コロナ禍もあってこれから先果たして生きてて楽しいのか…そんなことを考えると淡々と狂気じみた行動をとるジュリーに憧れすら抱いてしまう。

もし何でも要求できたら楽しいだろうなとは思うが、俺も特に要求することはないだろう。退職したからといって今より楽な仕事を探すだけでやりたいことがあるか?とまで言われればこれだ!と言うほどのことはない。

 

映画の感想からは外れるが、久々にこの前友人と会った。彼は将来楽するために必死に頑張っていた。

 

しかし山下警部、防弾チョッキ着てるんか?不死身すぎるやろ。

 

脚本のレナード・シュナイダーはポール・シュナイダーの兄とは。

兄弟やはり作風が似ている。好きだわ。

 

 

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グラン・プリ (1966) ★★★★☆

2021-05-23 21:11:15 | アクション

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

 

監督:ジョン・フランケンハイマー

脚本・原案:ロバート・アラン・アーサー

原作:ロバート・デイリー

製作:エドワード・ルイス

製作総指揮:ジェームズ・ガーナ―、カーク・ダグラス、ジョン・フランケンハイマー

出演:ジェームズ・ガーナ―、イヴ・モンタン、三船敏郎、エヴァ・マリー・セイント

音楽:モーリス・ジャール

製作:Cherokee Productions

配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

上映時間:180分

 

当時まだ危険であったF1を全世界にカラーの迫力ある映像で知らしめた作品。

三船敏郎が日本人の実業家役で出演している。

 

F1のレースシーンは実際のレースのシーンも使用している。今のようにCGもない時代だから、撮影も命がけだろう。撮影には当時のF1ドライバーも多数参加している。

ドラマパートも、ストッダードの奥さんが味わい深い台詞を放っていて個人的に印象深い。

後世に残すべき作品だ!

 

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