喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

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リメンバー・ミー(2017) ★★★★★

2018-03-18 21:15:43 | ピクサー

大阪の109シネマズなんばエキスポシティのシアター11にて字幕版を鑑賞。

現代COCO(ココ)。
監督は『トイ・ストーリー3』のリー・アンクラッチ。
脚本は共同監督も勤めるエイドリアン・モリーナ。
製作総指揮はもちろんジョン・ラセター。
音楽はマイケル・ジアッチーノ。
上映時間109分、同時上映にアナと雪の女王の短編。

アナ雪の感想は割愛致します。

大阪旅行中に映画を観るとは。
目的は本作を観ることではありませんでした。

大阪なんばエキスポシティのスクリーン11は日本で最大の大きさを誇るというではありませんか。私が今まで東京で体験した中で最も大きなスクリーンは恐らく二階席も備える丸の内ピカデリーシアター1のスクリーン(15.30×6.40m)。
エキスポシティはなんと、26×18m!これは間違いなくやべええええ。

のはずだった。

いざ映画が始まってみると、おい!!スクリーンの下部が全部黒で埋まってるじゃねえか!
これじゃ東京のIMAXと変わんねえだろ!!

いや、でもこれはまだ同時上映のアナ雪の短編だから。本編が始まれば画面が大きくなるはず。

アナ雪短編も20分以上あって結構長い模様。再びIMAXの広告。どんだけ推すんだよ。

そしてシンデレラ城のロゴが映り…おいいいいいい!!画面下黒いままだあああ!!

ピクサー作品は最初から対応していないということでしょうか??
そんなの知らなかったんだけど。。
なんのためにわざわざ大阪まで来たんだか全然分からない。
「国王」こと『ブラックパンサー』にしておけばよかった。。

楽しめたのは音響くらいか?
いらいらしつつも鑑賞。本編の内容自体はとても良かった。

まずCGではなく紙芝居仕掛けのアニメーションで物語のあらすじが主人公の口から語られる。祖父の祖父が音楽のために家族を捨て家を出て行ったゆえに、家族内で音楽は厳禁であるということ。

主人公はメキシコに住む12歳の少年ミゲル。曾祖母まで含む大家族で暮らしている。

曾祖母の名前が原題にもなっているココである。ココの父が出て行った人。
ココは曾祖母というくらいですから後期高齢者もいいとこで、90歳くらいか?
移動は常に家族に車椅子で移動させてもらう。認知症が進行していて家族ですら認識できない。肌の老い具合が非常にリアルで実写のよう。

ミゲルは音楽が禁止されている家系で育つゆえに家族に見つからないように密かにギターを練習しているのですが、案の定ばれる。
何度もばれて、とうとう祖母にギターを破壊されてしまう。
可哀想すぎる。ここまで反対されても貫き通すメンタルがまず凄すぎます。
私だったら何度か反対されればもう諦めそうなもんです(;^_^A

さすがに悲しくて家出したミゲル。
メキシコの伝統行事である死者の日を境になんとミゲルは死者の国へとすり抜けてしまいます。
そこで自分の祖先たちと出会い…

一番可哀想なのは尊敬していたデラクルスに裏切られるシーンね。
12歳の少年にここまでの仕打ちとは…自殺してもおかしくない。

話自体は死者がもし生きていたらという完全にファンタジーものだけど、
これは暗に高齢化が進む国々への認知症対策の筋書として読むこともできるのでは?
認知症の人はファンタジーの世界を生きていますから。
というか認知症患者の曾祖母が原題になっているくらいですし。
特に世界一の超高齢社会となった日本ではもっとヒットしてもいいと思う。
最近のピクサー作品ではピカ一の作品ですた。


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