喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

新幹線大爆破(1975) ★★★☆☆

2016-03-01 17:52:11 | パニック
新幹線大爆破 [DVD]
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

昨年の午前の映画祭で上映されていたのを見逃したので録画したのです。

この作品を知ったのは探検バクモンの新幹線🚄の回ですがね。なんて過激なタイトルなのか。

オールスター映画と宣伝してるだけあり、錚錚たる面子。出演者多すぎるんだよなぁ…誰がどこに出ているのやら

被害者加害者双方に視点を当てた映画。宇津井健が若くてかっこいい…
ほとんどの人は不幸になり終わっていき、社会の闇の部分を映した作品といえるか。

まあ一番可哀想なのは死んだ赤ちゃんでしょう。赤ん坊の死から物語はシリアスさを増してゆく。ただパニック度合いが馬鹿馬鹿しくて、日本人てこんな民度低かったけ…て思うのも束の間、太鼓を叩き始める団体が前部車両に乗っていたり、ギャグ要素も強い。

パニック映画というよりは人情映画でしょうな。ドラマが厚い。
しかしどうにもならない。

最後、どうにもならんのに、明るい音楽。そして、過激なタイトルとは裏腹に、新幹線は爆発しない。この点アメリカのパニック映画とえらいちがいですね。普通、大爆発するもん。
まあ、このタイトルだからこそ、爆破するのかと最後まで疑いハラハラするわけだけど。

この映画から、アメリカ的作品SPEEDが作られたそうなので、そちらも見てみようかな。

まあ、けど、面白い映画ってわけではないかと。
海外では受けたらしい。
何が当たるか分かりませんね世の中


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1 コメント

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Unknown (しまてつ)
2021-11-25 00:50:56
1975年の民度は高度経済成長期よりかはマシでしょうけど、ゴミポイ捨てするわ、川に洗剤垂れ流すわ、新左翼がテロ起こすわで今とは全然違っていたと思います。

そういう意味ではショックですね。
ハラハラ・ドキドキさせられっぱなし、なのですが当然国鉄の許可が下りず撮影は苦労したみたいです。都電大爆発とかやってくれないかなぁ。

そう考えるとオイルショック後の経済低迷と60年代までの社会運動の失敗から自暴自棄になった人たち(しかもそれを健さんが演じるという)を描いた作品かもしれません。

大人に対する若者の怒り(でも失敗する)、って意味では『傷天』に通ずるものがあるなぁ。
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