西田稔の爺(時事)評論

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帝国主義の悪夢再来を防ごう:終戦記念日に寄せて

2023-08-14 11:33:13 | 日記
ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵略は、ウクライナ領土に居住するロシア人の保護を名目として始まった。プーチンの妄想のなかでは、多くのロシア人が居住し、ロシア語が通用する地域はロシアの一部であり、ロシアの領土であるということになる。こんな理屈が認められるならば、この地球上に平和など望めなくなる。
他国に居留する自国民の保護を名目として他の主権国家の領土に侵攻し占領するという行為は19世紀末から20世紀前半にかけての帝国主義全盛時代の策謀である。このような行為は20世紀後半以降の世界秩序においては、侵略行動として非難され、認められない。プーチンのロシアによる現下のウクライナ侵攻は、まさにこうした侵略であり、どのような言い訳によってでも正当化できないものである。
プーチンによるウクライナ侵略とは異なるが、中国共産党政権による台湾への武力侵攻も、20世紀後半以降の国際秩序においては正当化されない。中国共産党政権は、政権の功績を国民に誇示するために台湾統合を成し遂げようと欲しているが、自由と民主主義政治体制のもとで繫栄し、豊かな生活を享受している台湾国民の意思に反して台湾を大陸中国に武力をもって統合することは許されない暴挙である。
同様に、中国とロシアの連携による日本に対する武力による示威行動も許されることではない。