日曜日、サンダーバードで大阪より帰還。
なにもかもが、新鮮で楽しい2泊3日だった。
これまでの私は、いろんなことを心配しすぎて、プロセスを楽しめなかった。
たとえば家族旅行でも、乗り遅れたり忘れ物したりせず、つつがなく全ての道程をこなし、
なんのトラブルも無く、帰宅するのが至上命題だった。
アクシデントも旅の醍醐味…なんて、思えない。
だから必要以上に、確認や検索をして、絶対に間違いがないように備えた。
おまけに、いざという時のため、やたらと荷物も多かった。
目的はスムーズな旅程の消化なので、家に帰り着くまで緊張していた。
非日常はそれなりに楽しいが、疲れることのほうが多かったように思う。
ところが、今回、ホテルや時刻表の下調べはしたけれど、
乗る電車はその時の気分で決めればいいや…とけっこう大雑把。
荷物も肩掛けカバン1個だけで、普段バレエのレッスンに行くのと大差ない。
京都で16年ぶりに再会した友人は、開口一番「コロコロは、コインロッカー?」
女が2泊もするのに、コロコロ(車輪のついたスーツケース)を持ってないことに、びっくりしていた。
だって絶対必要なモノは、下着とちょっとお洒落なTシャツ2枚と冷房対策のカーディガン、
あと化粧道具と文庫本くらいだ。
もし何か足りない物があれば、現地で調達すればいい。
車で動くのが基本の金沢とは違って、都会の人はよく歩く。
駅構内も地下道も、階段だらけのはず。
大荷物を引き摺って歩くのは大変だ。
モノは必要な分だけ…、それは住まいだけでなく、旅行荷物にも当てはまる。
断捨離の基本がきっちり浸透してきたなぁ。
荷物は少なめ、スケジュールはざっくりめ、
どんな非日常と出会うのかと、不安でビクビクしているのではなく、
リラックスして待っている感じだったから、
2泊3日の一瞬一瞬が全部、楽しかった。
最初の夜に梅田に出た。
駅を囲むように幾つものデパートがあり、バーゲン中だからか、とても賑わっていた。
ただせっかくだけど、バーゲンにはそそられない。
これといった目的もないのに、
なにか欲しいモノはないかとわざわざ探して歩くのは、なんだか面倒だから。
でも超高級ホテルのロビーやチョコレートのブティックは珍しくて、面白かったし、
劇団四季の劇場があるビルの内部も、迷路みたいで楽しかった。
昼は京都、夜は梅田で、久しぶりの友人に会って、いっぱいお喋りした。
女にとって、お喋りとは、活力そのものだと改めて思った次第。
直前に連絡したにも関わらず、2人の都合がついて、本当によかった。
やっぱり、私は、今回、大阪に来るべき人だったんだなぁ
新大阪の宿に戻ると、ひでこ先生が各地のセミナー主催者さんを紹介してくださった。
大阪のプラチナセミナーには
仙台、足利、熊本、福岡、鹿児島、松江、東京の主催者さんたちがファシリテーターとして参加する。
みなさん、個性豊かで魅力的な方たちばかり。
断捨離には、きっと人を輝かせる効能もあるのだろう。
翌日のセミナーに、否が応でも期待が盛り上がる。
もっとお話ししていたかったけれど、でもとりあえず、明日に備えて早めに寝ることにする。
ホテルに一人で泊まるのも、ちょっと嬉しい。(←中学生か!)
だって家にいたら、夜中まで洗濯したり、弁当の下準備したり、家中の戸締りしたり…で忙しいから、
何もしないで、誰にも邪魔されず、こんなにごゆるりとできる時間は、とても貴重だ。
…でも、一応、家に電話を入れてみた。
何か困ったことはないかと尋ねると、
夫はお中元に届いた鮭をどうしたらいいかと聞き、
子供たちは、別に話す事はないから、電話を代わらなくていいと言う。
ふ~~~~~ん
「君がいないと、家の中は火が消えたようで、子供たちも寂しがっている」…くらい、言えんのか
ま、いいわよ。
別に私が不在でも、全然平気と言うなら、
こっちはこっちで家のことは忘れて、目いっぱいエンジョイするから。
…だが後から考えると、この時、冷たくあしらわれたおかげで、
2日後帰宅するまで、家族のことは全く心配もせず(半ば忘れて)、
プロセスを十分に満喫することができたのであった
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