言葉から受ける影響がパンチだとすると、
環境から受けるそれは、ジャブだ。
ジャブには一発KOの威力はないが、常に浴びているとやがては大きなダメージとなる。
散らかった環境にいる人は、
「おまえなんか、ゴミ置き場が相応しい存在だ。」・・・と
恐ろしく自己肯定感を損なう負のメッセージを、浴び続けていることになる。
このたとえは、もう何十回も聞いている。
そして、そう、そう、その通り!…と納得していた。
…頭では。
今更ながらではあるが、今日、犬の散歩をしながら、ふと見上げたお屋敷の前で、
いきなり、唐突に腑に落ちた。
実感した…と言ってもいいのかもしれない。
お屋敷の女主人は、長い付き合いの友人だ。
パートだが、高度な専門領域で仕事をし、子供たちをしっかり育て、
私より何倍も忙しいはずなのに、家の内外が、常にきちんと片づいている。
いつ訪ねても玄関は整然としているし、
駐車場やアプローチに落ち葉が溜まっていることも、外周に雑草がはびこっていることもない。
断捨離を薦める必要性を感じさせない、数少ない女性だ。
忙しい…ことは、片づけられない理由じゃない。
彼女を見ていると、そう思う。
子供たちは、2人とも文武両道で、とても優秀。
生活習慣もきちんとしていて、道で会ったら必ず挨拶をしてくれるし、
町内のお掃除にも参加する。
親がギャンギャン言わなくても、自ら進んで勉強するらしい。
誰もが我が子に望むような所作、礼儀、態度を身につけている。
自分の子供と比べることは、とうの昔にやめたけれど(もう比較にすらならない)、
一体、何がここまでの差を生み出したのかは、知りたいと思っていた。
DNA…と言ってしまえば、それまでだけれど。
でも今日、気づいたのは、このお屋敷の子供たちは
生まれてから高校生・大学生になるまでの間、環境からの攻撃を受けていない…ということ。
きちんと片づいた環境で育ってきたのだ。
赤ちゃんの時も、幼児の時も、小学生の時も、思春期も、そして大事な受験期も。
「ジャブとは、フックやストレートほどには腰を使わず、力をあまり入れずに放つパンチのこと。
ボクシングでは使用頻度が非常に高い攻撃であり、かつ最も重要視される基本テクニックの一つである。
腰の回転を使わず腕の瞬発力をもって放つため、相手に与えるダメージは比較的大きくない。
ジャブはダメージを与えることに主眼を置かず、
相手を牽制し間合いを計ることで試合をより有利にコントロールすることを目的としている。」
(ウィキペディアより抜粋)
動きもそれほど激しくはなく、その練習風景はまるで踊っているよう。
こんな感じだ。 → ☆
だが、いくら一発KOの威力はないといっても、攻撃は攻撃。
こんな攻撃を、生まれた時からずっと受けているとしたら、
それはどれだけ大きなダメージになるのだろうか。
なんか、涙が出そうになった。
子供たちに申し訳なくて…。
ジャブを浴び続けながら、よくぞここまで育ってくれた。
これは私の手柄ではなく、子供たちの生命力の成せる業だ。
ごめんね。
お母さんは、この夏、頑張るよ。
手遅れじゃないことを祈りつつ、ジャブの攻撃を受けない住まいを実現する。
それを最優先課題に据えて、取り組んでいく。
…だから、あんた達も、片づけるそばから、散らかすのはやめて~~~
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