賞金の使い道。

3月8日グリーンジャンボ宝くじの抽選発表があった。

宝くじ売り場に吸い寄せられるように、気が付いたら買っていた。
導かれるように、考えもつかなかったが買わなければいけなかったのだと思う。
今まで、宝くじなど買ったことが無いにもかかわらず。
10枚連番で・・。合計3000円分

発表の日、帰宅後に家で妻とパソコンの前に座り、番号合わせをした。

僕の家には神棚など無いが、縁起担ぎで急遽可想神棚を作り、
また、ラジオでドーター・コパが、「紫」は縁起がいいと聞けば、紫色のハンカチに宝くじ券を包み、祀ってある。
世間にはビギナーズラックという言葉はあるが、もはやそんな簡単に収まるレベルではなかった。
何しろ前世からの導きによって買わされたといってもいいはずで・・・、
しっかりと拝まなければバチがあたると僕の中に住み着いている変な虫が騒いでいた。

配当金は、恨みっこ無しのキッチリ2等分で妻と話は付いている。
妻は食器洗い洗浄機や、自転車を盗まれた甥っ子に新しい自転車を・・
と、足長おじさんのような事を言っていたが、どうぞ好きにして下さいといってやりたい。
僕は僕で、すでに買うものは決まっており、HUMMERの車を買うのだ。

騒々しくそして緊張感漂うなか、始まった当選番号合わせに息を呑む。たまらなく息苦しくなり、その場を立ち去る。
深くタバコを吸い込み、落ち着かせようと胸の高鳴りを必死に収めようとするが、
これから始まる夢のような生活に早くも手が震え、口止めするべき人は誰なのか、指折り数えてしまう。

ただならぬ雰囲気の中、行われた発表会は、

なんとっ！







下一桁の一致により、配当金は300円。
よって、缶ジュース一本の割り当てで幕を閉じる。