ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「網戸代を払う」

2022-07-14 | エッセイ
2022年7月14日(木)

午前中、心臓を悪くしてエッセイサークルを止めた友人に電話した。
元気な声で出てくれて良かった。
一人暮らしの彼女に、買い物のことを聞くと、スーパーの宅配をやっていて、
たまに来てくれる娘さんが、足りない物を買いに出てくれるそう。
関西にいる息子さんが、そちらの施設に入らないかと言ってくれたそうだけれど、
なにしろ、そこまで移動出来ないと。先生も、家から出ないでとおっしゃっているそうだし。
それで、セコムに入って、何か異変があったら、すぐ分かるようにして、安心したそう。
それと、先生が書類を書いてくれて、ケアマネージャーさんが付き、これから、
ヘルパーさんに来てもらえるよう手配してもらうのだそう。
「ケアマネージャーさんが決まって、良かったわ、安心ね」と言うと、彼女もほっとしたと。
ウィステも喜ばしく思ったけれど、自分の時も、こうやって自宅で一人暮らしを続ける方法も
あるんだと、聞いていました。
ウィステが、コロナワクチンの副反応の話をしたら、彼女も、コロナワクチンを打つと、
おなじように、だるくなるんだそう。彼女は、2日くらい続くそうで、
「1日で済むなら、ウィステさん、若いわ」と・・・。(^^)
エッセイのお仲間の様子も話して、また、電話するわと、約束しましたよ。


さて、そこで、今日は、先日のエッセイの例会で合評した作品を・・・。
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「網戸代を払う」
 スーパーからの帰りに乗ったマンションのエレベーターに、網戸交換についての掲示が
張ってあった。
うちのマンションでは、昨年の夏から一年がかりで大規模修繕工事が行われており、
その最中に、網戸が路上まで落下する事故が二件も起きたのだ。
幸い人に当ることはなかったが、今後の安全対策として
網戸を窓の外側から内側に設置変更する方針が出され、では、費用はどうするかとなり、
臨時総会が開かれたのだった。私は、委任状を出して欠席したので知らなかったが、結果、
「新網戸費用は個人持ち。撤去費用、取り付け費用は管理組合持ち」と、決まったそうだ。
一万六千五百円か……。
臨時出費は痛いが、事故が起きた時の責任問題は、怖いからしかたないかと、
そこまで読んだところで、もう、私の部屋の階に到着してしまった。
 こんなに大事なお知らせ、エレベーターに張り出すだけの筈は無いと、食料品を冷蔵庫に
しまうと、下へ向かうエレベーターに乗り込んだ。
だが、管理人室で管理人さんに聞くと、
「案内の紙、配布はしなくて良いそうです。でも、ロビーの掲示板にも張っていますよ。
皆さん、見ないけれど」
と、案内してくれ、さらに、その案内を見ながら、代金の確認と、
「代金の振り込み先は、ここに書いてありますよ」
と、駅前の銀行の口座名、口座番号を示し、窓口に用紙があると教えてくれた。
支払は五月十一日までとなっていたが、連休前にさっぱりしたいと、私は、部屋に戻り、
通帳とカードとお金を出してきて、歩いて五分の駅前の銀行に振り込みに行ったのだが、
あいにく、十二時半までは、昼休みですと、シャッターが閉まっていた。
しかたなく、一旦戻ると、エレベーターの中で女性が、掲示板を見て、
「良く分からないわ……」。
そこで、私は、彼女にあれこれ説明し、振り込み銀行名、口座名も示してあげた。すると、
なんということ、駅前の銀行は銀行でも、私が行って来たのは、もう一軒の別の銀行の
ほうだったではないか!
正しい方の銀行は、お昼休みをやっているか分からなかったから、念のため、
十二時半まで待って、今度こそ正しい銀行に行ったのだが、また、問題が発生した。
先ほど、管理人さんが、
「振り込み用の書類は、銀行の窓口にありますよ」
と、言ってくれたのを、私は、
「多数の人が振り込むから、窓口に、ここにあるのと同じ案内書が置かれているんだな。
そこに、振込先の口座番号も書かれているし」
と、受け取ってしまい、口座番号を控えていなかったのだ。
当然、窓口にあるのは、普通の振込用紙。口座番号が分からなければ、手も足も出ない。
すごすごとまたマンションに戻り、ロビーで口座番号を書き写していると、管理人さんが、
「大丈夫ですか?」と声をかけてくれ、 私は、完全に、「危なっかしい人」扱いだ。
銀行を勘違いしたことは、恥ずかしすぎて言えなくて、
「口座番号を書き写すのを忘れていて……。私、もう本当に大丈夫かしら?」
と、言うと、心配そうに、
「気を付けて行ってきてください」
と、歩いて五分の道のりを心配してくれた。
 かくして、やっとこ料金を振り込んできたのだが、振り込みひとつ、さっさと出来なく
なっている。
ど~んと落ち込むが、ドタバタ、なんとかクリアしていくしかない。
今日は、出来た自分を褒めよう。
 しかし、まだ落とし穴があったのだ。振り込んだ後で、「振り込みのお願い」という用紙が
ポストに入っていて、古い網戸は三千円で管理組合が下取りするとのことで、示された値段は、
ロビーのものより三千円安く書かれていた。
私は、三千円、多く振り込んだのか!
あちゃ~!私の三千円はどうなる?
慌てて管理組合に電話すると、
「古い網戸代は、新しい網戸の設置の際に清算してお渡しします」
とのことで、振り込んだ金額は間違いではなかったようだ。なんと分かりにくいこと。
 それに、ほっとしたけれど、きちんとお金を返してもらえるまで油断は出来ないと、
つくづく分かり、私は、担当者の名前をしっかり控えておいた。
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エレベーターで、外した網戸を運んでいる職人さんとすれ違ったから、網戸交換作業も
進んでいるようです。
コメント
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