短歌人八月号「架空のものがたり」津和歌子 2010-08-18 06:29:34 | クンストカンマー(美術収集室) 辿り着かなければいいさ サイレンの音にも聞き飽きて また通過 「また通過」とは、自分の居る場所から見ている。この作中主体はサイレンの音がするたびに今度こそ自分の所に来ると思っているのだ。自分の場所に来ないなら辿り着かなければいいとまで思う。何度も。とても孤独である。