元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

Y氏の隣人~前編~

2007年03月10日 11時51分15秒 | 会社での出来事
 いま一番むかつくOLはソノタンで異論がないかと思います。

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 目が覚めると東京駅だった。三鷹駅で中央線に乗り込み新宿で降りるつもりだったのだが、酩酊状態で乗り過ごしたようだ。一緒に電車に乗ったY氏を起こそうと、隣を向くと別の人だった。Y氏がいない。Y氏は仕事の仲間であり、僕の席の隣に座っている。Y氏の隣人とは僕のことだ。

 電車の中にはほとんど人がいなかった。おそらく電車が駅についてから少し経つのだろう。Y氏は先に降りて帰ったのかもしれない。時計を見ると京浜東北線の最終電車が出た後だった。交差する右足と左足を操りながらホームに降り、エスカレーターを下った。

 すると向かいの上りのエスカレーターにY氏がいた。交差する僕とY氏。僕を置いて電車を降りたことを思い出して帰ってきたのだろう。彼も電車がないはずだ。二人そろってカプセルホテル直行が決定。

 僕はY氏にもたれ掛かるようにして東京駅構内を練り歩く。しかし程なくしてリバース。きれいに磨かれた東京駅の中に吐瀉物をぶちまける。跳ねる胃液が靴に飛び跳ねる。だがその時の僕は気持ち良さに溢れ返り、気にしない気にしない。

 カプセルホテルのフロントに到着し今宵の宿を確保をするとY氏が言った。

「それじゃあ私は帰ります」
「ええ!!!どうやって帰るの?ココまで来たのに!」

 彼は奥さんが待つマンションにタクシーで帰ると言った。ちなみに彼は絶対に自分の考えを曲げる男ではないので、「はいそうですか」と僕は引き下がり、カプセルの中へと吸い込まれていった。


 翌朝金曜日の午前中は最悪だった。常に吐きたい気分に駆られ、何度もトイレと席を往復する。しかものどの渇きを潤すためにポカリスウェットを一気飲み。普段からお腹の弱い僕は下痢にやられ、それでもトイレを往復した。

 仕事をやり始めたのは15時くらい。しかし18時には帰る準備を始めた。僕、仕事嫌い~。そして月曜日の出張の準備を始めようと鞄を開けると見覚えのないものが入っていた。エビアンが入ってた。僕は隣人に尋ねた。

「これってYさんが買ってくれたんですか?」
「あ…そうだったかな?僕も酔ってたけど買ってあげた気がしますね」
「そうだったんですか、ありがとうございます。昨日はちゃんと帰れましたか?」
「ええ大丈夫でしたよ」

 僕は昨晩の失態をわびつつ何気なく問いかけた。

「そういえば昨日東京駅のエスカレーター上ってきましたよね。あれは先に電車を降りて戻ってきたんですか?」
「やっぱり、何も覚えてないんですね…」
「え…僕何かやりました?」

 たいした話ではないけど、後編に続く。 
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あの人が犯人だったんだ

2007年01月14日 21時25分05秒 | 会社での出来事
 メガマーーーーーックを食べてやった。写真じゃ分からないよね、メガマック。メガマックというのは2枚のビーフを挟んでいるビックマックのダブルアップ。4枚のビーフを挟んだハンバーガーなんだ。うーん。肉の多いビックマックというのがボクの感想かな。次はこれに挑戦したいと思います。

肉22枚マック

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 そろそろ話しても良い頃だろうか…。それは昨年の夏の話。システムの本番を数週間後に控えた客先でのことだ。

「最近になってひとり急に会社を辞めちゃって、PCが一台余っちゃったんですよ」

 と客先のシステム担当者が言った。あれ?この話はさっき聞いたばかりだ。なぜ繰り返し言うのだろう。ボクはシステムエンジニア。本番を迎えるシステムの教育を客先の社員さんに行った。ボクの知っている人が辞めたのだろうか?

「どなたが辞められたんですか?僕が教えた人ですかね?」
「ああ、知ってると思いますよ。講習に出ていました。覚えていませんかね?田川という痩せてて真面目そうな顔をした男です」

 印象にはなかったが、そんな人がいた気がする。

「うーん。なんとなくは覚えていますが、あまり印象にはありませんね~」

 普通会社を辞めようと考えている人間に講習を受けさすだろうか?僕は違和感を感じた。

「田川さんはなぜ辞められたんですか?」
「いやーちょっとね。身内のことでお恥ずかしいんですが、新聞に載っちゃったんですよ」

 会社のトラックを運転して事故を起こしてしまったのだろうか。もしくは飲酒運転?まさか痴漢だろうか?それはチトかっこ悪いな。状況次第では辞めざるをえないのかもしれない。

「あらー新聞ですか。会社のトラックで事故でも起こしたんですか?」

 痴漢ですか?とは聞けなかった。

「いえいえ、違うんですよ。それなら業務中での失敗でも済むんですけどね、全国紙に大きく出ちゃったんですよ」

 ええ!全国紙!!!すごい痴漢でもしたのだろうか?

「村尾さん知りませんか?先週末にあったばかりの事件なんですが…」

 固唾をのみ、次の言葉を待った。

「後部座席で寝ている子供ごと、車を盗んで逮捕された事件」
「あーーー!ありました。Yahoo!のニュースに出ていましたよ!」




新聞沙汰




「彼はいま留置所に入っていまして、まぁ牢屋ですね。数週間は出られないということで、退職金はやるからって言って無理やり辞表書かせて辞めてもらったんですよ」

 昨年の夏の話。
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それを言っちゃあオシメエヨ

2006年11月12日 23時34分12秒 | 会社での出来事
 確かに千葉県のロゴはかっこ悪い。

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 会社での長時間の会議中にエロイ話になった。

「今日さ電車に乗ってる時にさ、鉄の棒掴んでたんだよ。そしたらさ、俺の手におっぱいをスリスリする女がいてさイッヒッヒ」

 普通そういう場合は手を引っ込めたりすると思うのだが、言ったそいつは馬鹿なので、そのままイッヒッヒとなっていたとのこと。それからなぜか電車の中での痴女自慢話大会になった。

 しかし残念ながら僕は、今だかつて痴女に会ったことが一度もない。ので黙ってみんなの話を聞いていたのだが、ぴちょんくん(ハゲ)が話を始めたときのことだが、

「オレが若い時だけどさ、毎日のように巨乳を背中に押し付けてくる人がいてさ、当時、オレが20歳くらいで10歳くらい年上の女の人にそんなことされたから怖くてさ~」

 と言ったので、

「あーそれが今の奥さんなんですね~」

 と言おうと思ったけど口を閉じていた。言わなくて良かったと今は思う。
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女に小便を待たれる

2006年10月27日 17時27分47秒 | 会社での出来事
 不倫って世間的には悪だと思っていたんだけど、山本モナって人はあまり叩かれていない気がする。まぁどうでも良いんですけどね。

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 会社のトイレで小便してやろうと思ったら女が嫌がった!!改め、居やがった!!

「こんにちは」
「はい、こんにちは」

 なんてことはない。いつも便所を掃除してくれる女である。この女、小便器を掃除していたのだが、オレが小便をしようとすると一歩下がって立ち止まった。チャックを全開にして放尿に挑むオレ。

 しかしだよ…、オレの放尿プレイを一歩引いたところで女性が見ていると思うと、尿が躊躇して放物線を描けない。心もアソコも、か細くできているオイラは、たとえ後からとはいえ、女性に見られながらはピスれない。気のせいか腕組みして待たれている気すらする。30分は経過しただろうか…(実際は秒単位)

「この人、放尿の音がしないわ…」

 と思ったかは定かではないが、女性は立ち去った。

チョロチョロリン…

 放尿後、僕は思った。世の女性に一言言いたい!

「おしっこするところを見ないで!」

以上!文句あっか!
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福岡旅行記最終日~長浜ラーメン。そして沈黙~

2006年07月04日 01時45分05秒 | 会社での出来事
 良かったね。すごい武勇伝ができて。

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 福岡に来たのにラーメンを食べないなんて、歯磨き粉を歯ブラシに乗せたのにすぐ捨てるようなもんだぜ!と言うわけで年配タクシー運転手に連れられて長浜ラーメンなるものを食べました。



 僕、細麺だーいすき。太麺って太いから嫌い。細麺は細いから好き。このラーメンはちょっと多いかな?というくらい麺が入っていました。ちょっと飽きるな~と食べているときは思いましたが、今思い出すとまた食べたいかも。
 ちなみにこの店にはメニューが一種類しかないので、座ったら自動的に長浜ラーメンが出てきました。後は替え玉したり紅しょうがを載せたりしてお楽しみくださいませってことさ。

 ちなみにこの店なんだけどね。

 屋号が元祖長浜屋ラーメンになっているけど、すぐソバにも元祖長浜ラーメンがあった。まぁ良いけど。


 と、ここら辺で携帯のバッテリーがなくなった。以降、写真が一切撮れなかった。福岡の街には有名人がいっぱいいてね。ブラットピットやリンジーローハンが歩いていたりしてワオ!って感じだったのですが、写真撮れませんでした。エルビスプレスリーもいたな。ヒットラーもいた。いろいろいた。全部ウソだけどね。

 眠いから寝ます。これにて福岡旅行記は終了です。わーおわーお。
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福岡旅行記2日目~人の好意を無に返す~

2006年07月03日 00時09分44秒 | 会社での出来事
 7月です。半年が過ぎました。今までの半年で何をしましたか?意味ある半年になりましたか?残りの半年では同じことが出来るはずです。悪く言えば、同じことしか出来ないでしょう。なーんつって、なーんつって。コレから頑張れば良いのです。ネットショップのメルマガの審査通りました。

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 志賀島からフェリーで博多港へ。

 博多港に向かった目的はコイツ

 Yahoo!スタジアムでやんす。旅先で一人ぼっちの夜は寂しいのでね。バカスポーツですが野球でもみて暇を潰してやろうかなと思ったのでありんす。

 ちなみにスタジアムの周りにはこんなのがありました。

色々な人の手の彫像です。日本人だけではなく、CWニコルとかボンジョビ、エルトン・ジョンなんかの手もありました。関係ありませんが、エルトン・ジョンってなんか存在が面白くないですか?起承転結で言えば結な感じですよね。ピンと来ませんか?今度実証してみます。

 中はこんな感じね。


 昨今、プロ野球人気の低迷が報道されていますが、結構人いました。土地柄ですかね?


 宮崎県のフラダンサーズの皆さんも頑張っています。


 ほんでよー。試合が始まって、ボールを投げたり打ったりしてる人たちを見てたんだけどさ、なんかヒドイのな。地元であるソフトバンクホークスと楽天ゴールデンイーグルスが戦うんだけどさ、ソフトバンクがヒット打つとオーロラビジョンに

「ナイスバッティング!!」

とかでるのに楽天がなんかやっても、シーンとしてるの。なんかフェアじゃなくない?別に良いのか。じゃあどうせフェアじゃないなら、敵の選手にメンタルダメージを与える情報を流したりすれば良いのに。

吉本選手…今でこそ抑えのきくリリーフピッチャーで人気ナンバー1だが、中学生時代のあだ名。チン毛。今でも当時の友達にはそう呼ばれている。

 とかね。

 んでまぁひとりでビール飲んだり焼きソバ食べたりしながら、ぼんやり見てたんだけど、7回になったらこんなのやってた。

 当然、僕はやりませんでした。しらーん。

そんでソフトバンクの応援歌を歌った後に、風船をぷーと飛ばすのだが、

バカバカ!この馬鹿オヤジ!良いシーンでフレームに入り込みやがって。ちくしょー!

 というわけで、野球を観戦しましたが、あまり面白くありませんでした。結果が1対0というしょぼい試合だったのもあると思います。オレッチ思うんだけどさ、9回もやるのは長いよ。バッティングはひとり一回!そうすれば試合時間も短くなるし、選手も一打席を命を掛けて取り組むと思うよ。

 試合が終わったのは21時過ぎ。長い一日だった。充実。タクシーをつかまえてホテルへ向かおう。

「セントラルホテルまでお願いします」

 とタクシーの運転手に伝えた時に思い出した。

「おばちゃんにもらったビニール傘。座席に置いてきた…」

 レディオからはたったいま終わったばかりの野球の結果を放送していた。そしてZARDの「負けないで」が流れはじめた。
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福岡旅行記2日目~おばちゃんとの別れ~

2006年07月01日 22時15分02秒 | 会社での出来事
 コロコロが入っているマウスを掃除するのは、耳掃除に似ていますね。

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 おばちゃんの車に乗りフェリー乗り場へ。道中、こんなことをやっている人がいました。


 パラグライダーとサーフィンをドッキングさせたようなスポーツみたいです。

「あ、あの建物見てみんしゃい」

 おばちゃんが指差したのは5階建てくらいのビルだ。

「あれはうっとこのビルたい」

 おばちゃんの家は不動産屋だ。結構地元ではブイブイ言わしているのかもしれない。

「あ、知り合いの人けんね。おーい」

 おばちゃんは車を運転しながら自転車のおばはんに手を振る。

「いま東京から来た人連れてるけん、また後でな~」

 おばちゃんは顔も広いようだ。道すがら何人もの知り合いに遭遇した。田舎だからなのか、おばちゃんの人徳のなせる技なのだろうか。

「ちょっと家ばよってから行きましょうね。フェリーの時間を調べてくるから、ちょっと待っとき。ばってん」

 そういうとおばちゃんは車を止めて、ドアを開けながらこう言った。

「ここがウチの家ばい。うちでは米屋もやっとるきに」

 井上米穀店という看板が掲げられていた。車内のゴミ箱には井上米穀店と書かれた納品書が捨てられていた。このおばちゃんは井上さんなのだろうか。おばちゃんは、まだ僕の名前を知らない。名刺を渡そうか?否、僕が一流企業に勤めていないのがばれてしまう。考えているとおばちゃんが戻ってきた。

「うちにフェリーの時刻表なかったばい。粗忽モノやけん堪忍してな」

 そう言いながらおばちゃんはビニール傘を差し出した。

「雨が降ってきたき。これ使いんしゃい」

 おばちゃんのやさしさは北半球を駆け巡るでホンマ。この嘘吐きのオレに。高校生の時にウソ八千。社会人になってからはウソ八那由他というありがたくないあだ名を頂いていたオレに、どうしてこんなにもやさしくしてくれるのだろうか。

 その後、おばちゃんはソフトバンクホークスの屋内練習場を案内してくれた。「中に入れてもらえないけど、建物だけでも見てみんしゃい」と言って車を走らせてくれた。

 ハラハラと雨が降り出した頃、車はフェリー乗り場に到着した。おばちゃんはそこでも知り合いに遭遇。

「すんましぇーん。フェリーは何時に出発かね~。東京の人がフェリー乗るんとよ~」
「フェリーはあと10分で出発よ~。急ぎんしゃーい」
「んまぁ!それはいけん。はよ降りぃ。間に合わんかったら1時間またないかんけん!ほら急いだ急いだ」

 僕はビニール傘を握り締め「ありがとう」を繰り返しながら小走りで掛けて行った。おばちゃんの顔はすぐに見えなくなった。結局、僕は井上さんに名前を告げられなかった。
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福岡旅行記2日目~よかですたい…~

2006年06月30日 00時46分24秒 | 会社での出来事
 この文章は全裸で書いています。全裸旅行記。

---

「じゃあこっちについて来てくんさい。この子たち家に繋いだら送るさかい」
「ここから近いんですか?」
「すぐそこじゃきー。けどアタシの家じゃなか。貸家の人が全然散歩に連れていかんけん、ワシが面倒見てるバッテン」

 話を聞くとおばちゃんの家は不動産を経営しているとのことだ。

「じゃあちょっと繋いで餌やったら行きましょうかね」

そしてつながれた犬スケ。


自分の餌があるにもかかわらず、もう一匹が餌を食べると猛烈に咆える犬。


咆えられ悲しむ犬。


「じゃあ車に乗ってくんしゃい」
「合点承知のスケ」
「お兄さんは志賀神社は行ったと?」
「いえ、行ってないです。どこにあるんですか?」
「あーそれはもったいないキー。志賀島にもどっちゃるけん行くバイ行くバイ。玄界灘を眺められるいい所ばってんねー」

※お断り
おばちゃんの方言はむちゃくちゃです。雰囲気で書かせていただいております。

 車は再び志賀島へと向かった。それはフェリーの発着場から100メートルほどの距離の場所にあった。大きな鳥居を抜けて100段近くある階段を目指しておばちゃんは歩く。しかしおばちゃんは階段を上る前に立ち止まった。

「ここで立ち止まってくんしゃい」

 するとおばちゃんは階段横にあった砂が箱に手を入れ、自分の前に2度ほど撒き、二礼二拝した。

「こうしてから、この神社に入るバイ」

 僕もそれに習って砂を撒き二礼二拝。信仰としての神仏は信じていないが、こういう儀式は嫌いではない。そして2人で階段を上る。途中、キャワイイ女2人組みとすれ違ったが、彼女たちは僕たちを見て笑っていた。恐らくナイスカップルに見えて嫉妬したのだろう。愛いやつめ。

 階段を上りきり木々の間に顔を出すとそこには玄界灘が広がっていた。


「こっちきんしゃい。一緒にお賽銭しましょね」

 何を願えば良いだろうか。スーツのポケットに手を伸ばし財布を取り出しながら考えていると、おばちゃんがそっと手で制した。



「よかですたい」

 そして僕の手の上に100円玉を乗せてくれた。こんなにやさしい「よかですたい」を聞いたのは初めてだ。なぜ数分前に会ったばかりの名前も知らないクールビズ自殺男&嘘つきにこれほどまでに優しくしてくれるのだろう。これが田舎の普通なのだろうか。このやさしさがあれば…このやさしさがほしい…。
アイツに。

「じゃあ帰るばい。今度はフェリー乗り場まで送って行くきね」



 志賀島には昔たくさんの鹿がいたそうだ。神社の一角に鹿の角がたくさん収められていた。しかし志賀島の由来は鹿ではない。近い島というのが訛りチカイシマ→チカノシマ→シカノシマになったらしい。

 おばちゃんの車に戻るとドアがロックされていなかった。そういうのは平気な街なのだろう。
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福岡旅行記2日目~女登場~

2006年06月29日 01時20分56秒 | 会社での出来事
 今年中に映画100本見られるかな…

---

 バスに乗り込み志賀島を脱出。しようと思ったが島を一周せずに立ち去るのは悔しい。

「運転手さん。このバスは島を一周しますか?」

 乗客は僕ひとりなのでバスを走らせながらの会話。

「いんや、今はダメだよ」
「いま?」
「去年、地震あったでしょう」
「ああ…そうですね」(分かってない)
「それでがけ崩れがおきて道路が封鎖されてるんよ」
「萎え~!!!」

 と言うわけでフェリーの発着場までバスに乗り、下車したのだがそれと同時に1時間に一本しか来ないフェリーが出港した。

「萎え~!!!」

 と言うわけでもう少し散歩を続ける事にした。



 志賀島と本州をつなぐ道。左が玄界灘で右が博多湾。この道は自然にできたらしい。潮風を浴びながら次のフェリー発着場まで歩く。周りに人がいないことを確認してから思いっきり声を出して歌をうたう。

「自由に歩いてゆくのならひとりがいい
そのくせ今夜も ひとの戸口で眠る
頼れるものは どこにある
頼られるのが嫌いな 獣たち
背中にかくした ナイフの意味を
問わないことが友情だろうか♪」

チリンチリーン

 熱唱していたら真後ろに自転車がいた。恥かいた。

 さらに歩みを進めると、2匹の犬を散歩するおばちゃんがいた。そのうちの一匹は放されており、僕のクールビズをくんくんくんくんと嗅ごうとする。そして軽く手でけん制しようとする僕。

「その子は大丈夫よ。なんもせんじゃけん」(正しい方言かは不明)

 飛び切りの笑顔を返すとおばちゃんが話しかけて来た。

「どこから来なすったん」
「東京です」
「あれまー遠くから来はったんやね~。観光かい?」
「昨日は仕事だったんですけど、今日は観光です」
「じゃけーねー。そんな彷徨える自殺者みたいな格好して観光する人おらんけねー」

 僕はよく冷酷や辛口などという有り難くないお言葉を頂戴することがあるが、現地の人と触れ合うのは嫌いではない。

「お兄さん、どこの会社にお勤めなのかね」
「○○○○にいます」
「ふぇ~そげな超一流企業にいるがねー」

 おばちゃんは途端に目を丸くしギラリと黒目を輝かせたが、僕の言葉はウソである。いやいや別に見栄を張ったとかではないのだが、僕は簡単に言うと派遣社員的な位置付けで、ある大企業の子会社で働いている。しかしそんな説明をするのは面倒だったので、分かりやすく答えたのだ。

「うちの娘はアパマンショップにいっとって、いま上海におるけどお兄さんはすごかねー」
「いえいえそんなことないですよ」(事実行っていないのだからすごくない)

 少しずつ心が痛くなる僕。

「うちの娘は上海で頑張っててね。外人が英語で話しかけてるのに、中国語で答えて失敗したーと言ってたわ~」
「娘さんは三ヶ国語話せるんですね。僕は会社で何もしてないですよ~」
「そんなことなかー大企業に入れるだけすごかよ」

 更に心を締め付けられる僕。

「お兄さん、どこまで行くと?」
「この先のフェリー乗り場に行って博多港に行きます」
「あれーそげなとこまで行くきに?ならワテが車で送ったるわ」

 あわわわわ…僕は大企業に勤めていないけど良いんでしょうか…
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福岡旅行記2日目~アバヨ志賀島~

2006年06月28日 00時52分54秒 | 会社での出来事
 オージャガジャガジャガ。オジャガ池! 懐かしい?

---

 金印公園を後にして、再び彷徨える自殺者が志賀島を徘徊する。



 海の上で老夫婦(推測)が吊り。もとい釣り。



 誰もいない砂浜を見ると男は誰しも、白いワンピースをまとったロングでストレートの黒髪のスレンダーの性格がすごい良くて美人で可愛いい女性が倒れており、そのうえ記憶を失っており、たまたま通りかかり助けてあげた僕を命の恩人と思い、一生僕についてくると大きな瞳で見つめられながら訴えられたりして、「いけないよ…」と言いつつも、内心ガッツポーズをしたりするのですが、誰も倒れていませんでした。
 男がおかしいのか僕がおかしいのか志賀島がおかしいのか?答えは永遠に出そうにありません。



 どこに行ってもお馬鹿さんはいるようですね。



 しばらく歩いていると謎の墓を発見しました。



 墓には謎の文字が刻まれていました。後で分かったのですがモンゴル人の首塚だそうです。けど文字は謎…



 さらに歩くこと志賀島に到着から1時間。土曜日にのみ行われる魚市場に遭遇しました。



 これはカワハギです。一尾100円也。カワハギは魚でありながらキューキューとなきます。カワハギの名前の由来は、この魚には鱗がなく外皮をペロンと剥ぐように取れることからついたと言われています。たしか。たぶん。



 ココに来るまでにすでに1時間30分経過。クールビズ仕様の革靴スーツ男もかなり疲れてきました。途中で定食を食べられる場所を見つけたので緊急避難。さきほどのカワハギを食べるベーと思い注文したところ、なんと1600円!高いよ!!市場で売られていた物よりはかなり大きいのですが、この値段はちょっと…。しかしカワハギの肝は絶品です。よほどの店に行かないと食べられません。そしてこの肝は激ウマ。白子好きだったら間違えなくノックアウトさせられることでしょう。

 ちなみに「肝ウマ!」と感動していたところ、タコ社長と女2人が来店。しかもこの女2人が超キレイ。これはイヤらしい金の匂いがプンプンします。どこかのイヤラシイ店でイヤラシイ社長が汚い金で、イヤラシイ志賀島に連れ出して卑猥なことをしようとしている計画が丸見えです。よっぽど

「ボキも仲間になりゅ~」

 と言おうと思ったのですが、意気地なしなので出来ませんでした。

 彼女たちを尻目に。文字通り尻目に、定職屋を後にして歩くこと10分。芝生が広がる場所に出ました。



 しかしここにはこのような歌碑が…



 簡単に言うと「志賀島の木を伐採しないでください」と書かれています。悲しくなりました。憤りも感じました。なぜなのでしょうか?そんなにお金は大事ですか?タコ社長ばかりモテテ、僕がひとりなのが気に食わないです。

 そして志賀島に到着してから2時間30分。どれだけの坂をアッペンダウンしたことでしょう。疲れました。嫌になりました。実はかなり前から嫌になっていたのですが、この島にはタクシーなんか走ってないし、バスも1時間に一本しか通らないしで、根性だけで歩き続けました。しかし!



 バス停の時刻表をみるとあと5分でくりゅー。わー!と言うわけで志賀島を退散しました。
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福岡旅行記2日目~金印探訪-後編~

2006年06月26日 22時27分38秒 | 会社での出来事
「ペロリだなぁ」
「なにそれ?」
「良い身体ってことさ」

 このセリフが使われる映画が分かる人は、なかなかのやり手です。うそー!

---

 志賀島は漁村の島なのでしょう。


こんな感じに船が泊まっています


コイツは生いかり。干しているのでしょうか?しらーん。

 そして島にはこんな感じの店がありました。麦藁帽子とアイスと海産物を軒に並べるステキなお店です。



 サザエを売っていました。一袋で1000円だそうです。たぶん安いのでしょう。右上のは謎の物体でした。なんだか全然分かりません。


 なんかいかにも!という感じの食堂です。良い味出しています。定食が良い味がどうかは謎です。


 そういえば東京で傘を乾かすという習慣はありませんよね。正確に言うと乾かすスペースがないのでしょうか。




コッコッコッコ



ガメラの手と遠島。


ありがちな石碑がありました。あーだこーだ書かれていました。



 そして目的地である金印公園に到着。徒歩にて20~30分の距離だろうか。地図を見る限りでは大した距離ではないが、実際の道は島の海岸に沿って作られているため蛇行を繰り返し、かなりの距離を歩かされる。

 しかも僕の格好と言えば、昨日着ていたスーツをクールビズ仕様に変更しただけの、一昔前なら自殺場所を探しに来た悲しきサラリーマンに見えるモノ。とてもではないが歩きやすい格好とは言い難い。加えて「アノ人死ぬ気?」などと、車で追い越していく人たちが思っているのではなかろうかと、疑心暗鬼になってしまう服装。それに蒸し暑さが追い討ちを掛ける。

 

 そして金印公園で見つけたモノと言えば、でんでんムシムシ人マイマイ。



 ベンチから芽生えた草。ここは何もない。観光の価値なんかありゃしない。そうなのだ。騙されたのだ。勘違いしたのだ。欺かれたのだ。金印公園は金印を見られる場所では有らず。ただ単に金印が出土した場所なのだ。ぐおー。自殺願望を抱えるサラリーマン沸騰。そしてペロリを妄想して冷却。

 予定変更じゃい!金印公園の博物館でアイスティーでも飲んでやろうかと思っていたのに、丸つぶれの時間あまりまくり。こうなったらこの島を一周してやる!この島を食らってやる!
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福岡旅行記2日目~金印探訪-前編~

2006年06月26日 01時15分59秒 | 会社での出来事
 時々、あの人(女)ってアイツ(男)に似てるな~という人を見かけることがある。そういう時は大抵キャワイかったりするのはなぜだろう。そんなことないですか?そうですか。

---

 実は事前に福岡の観光地をリサーチしていた。しかしどれもこれもパッとしなかった。太宰府天満宮?福岡城跡?シラネェ!

というわけで

福岡にいるのに長崎皿うどんを食べた後に、タクシーに乗って運ちゃんに聞きました。
「どっかない?」
「ナイ。フクオカはカンコウのマチではナイ」

とのこと。仕方がないので、ホテルでゲットした観光マップを見て金印公園がある志賀島に行きました。もちろん金印公園で歴史の教科書に載っていた金印を見るのだ。
こんな感じのところね。


 えっほっほと電車を乗り継ぎ、西戸崎駅に向かう。途中二両編成の電車に乗ったのだが、前の席に座っていた女性二人組みが、稲中(オモシロ漫画)の話をしていた。内容は虹の正体は頭の禿げた7人のオヤジの頭部が光るからだと言うものだった。

 車内で東京では見かけないステッカーが貼られていた。



 TシャツのGUMが良いですね。



 どこに行ってもこういう人はいるんですね。



 ちなみにこんな電車でした。鉄ちゃんが何人かいました。鉄道マニアの間ではよだれがでる電車なのかもしれませんね。左に写っている人も撮ってました。虹は出ていないようです。

 到着した駅にはパチスロ屋がありました。誰かやる人いるの?と思ったのですが、



こんな感じでした。ポテチン。

 街は博多と比べるとかなり寂れいましたが、やけに新しいマンション及び建設中のマンションがありました。ちなみにここら辺の相場はこんな感じ。



 仕事があればこっちに引っ越したいです。マジでマジで。



 いつかお前に住んでやる!

 到着したのは終点西戸崎駅。ここからはフェリーで島に行きます。地図を見ると陸続きになっていますが、船で行きます。理由は楽しそうだから!



 なお乗客はこれしかいませんでした。



ごごごごごご



 途中、フェリーは一箇所だけ寄港しましたが、昇降客はいませんでした。それでもおじさんはタラップの上げ下げ頑張りました。というのを上から見下げる僕。



 これが志賀島です。到着しました。雲行きが大変不安な感じです。

 続きます。

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福岡旅行記~1日目~

2006年06月25日 01時05分07秒 | 会社での出来事
 またメルマガの承認を得られなかった。ぷー!

---

 大雨の予報が出ている九州地方に向かうANA245便に乗って、僕は西の空を目指した。

 今回の旅の目的は仕事だが、僕の目的は別にある。福岡を満喫。特に地方の食事を堪能しようと思っている。地下鉄を乗り継ぎ、福岡の繁華街「天神」に降り立った僕は、一軒の店に入った。12時前にも関わらず、何人ものサラリーマンがなだれ込んでいく店があったのだ。

「この店のオススメは何ですか?ナンですか?と聞きましたけど、インドの平べったいパンのような食べ物ですか?と聞いたわけではありませんよ」
「この店のオススメはタイ茶です」

 名前を聞いただけでは何か分からなかった。しかし思念する間もなく1分ほどでタイ茶が到着した。早速食してみる。

 タイ茶とは塩辛に鯛を漬け込み、海苔とわさびを混ぜたような食べ物だ。お品書きを見るとまずは刺身を食べるが如く、そのままご飯を頂く。それで一膳。そして二膳目に行く時に残ったタイ茶をすべてごはんにかけ、さらにその上からお茶を注いでお茶漬けにする。それがタイ茶だ。

 うむ。福岡ならではの気がする。まぁ美味しい。しかし1050円は高いかもしれない。隣のテーブルに運ばれた同じく1050円の大きなエビフリャー×4本の方が魅力的に思えた。

 食事を終え仕事場へ。今回の仕事はお客様へのデモンストレーションなのだが、僕の出番は3時間後。そして訪れた3時間後。僕は20分間だけ話をした。これにて福岡の仕事は全て終了。なんて楽なのだろう。ワーオワーオ。

 その後、僕がホテルに到着したのは福岡の人と酒を飲み。結構飲み。フラフラになってからだった。この日はまさに倒れるように寝た。

 が、3時くらいに目が覚めた。隣の部屋で男と女が騒いでいる。騒いでいるというのは本当に騒いでいるという意味で、イヒイヒハァハァオホオホした声ではない。4時くらいに再び寝た。

今日の収穫は寝る人だ。


旅の本番は明日からだ。というのが金曜日のお話。
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長野県のイメージはアフロ

2006年06月15日 01時39分03秒 | 会社での出来事
 ネットショップのメルマガが却下された。チッ!やり直しだ。

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 8時ちょうどのあずさ2号で長野県に行ってきました。2号はウソです。あずさで駅弁を食べました。

 

 最近の楽しみは美味しいものを食べることくらい。駅弁ウマ。もう朝昼晩駅弁で良いや~ウソー!

 はじめて行く客先に3時間くらいかけてえっほっほ。

「失礼します~村尾と申します~」
「はい、どうも。お待ちしておりました」





     ざわざわ…



ざわざわ…



                              ざわざわ…

                 ざわざわ…


 僕を出迎えてくれた客先の男性…


ざわざわ…


 He is アフロ!!

 わーいわーい。ビックリしちゃってヘアースタイル直視。ごくたまにさ、超テンパの人がモジャってたりしてアフロっぽくなってたりするけど、この人は違う。アフロにしている!ギャボー。

 あなたの髪型はアフロですか?って直訳っぽく聞きたいくらいのアフロになっていた。

「えーこのシステムの特徴ですが~」

とデモンストレーションをしている時も「この人すごい…」、「こんなの初めて…」、「それってどこの美容院?」って心の中で思っていた。


「それでは本日はありがとうございました~」

 と最後の挨拶をした時も、まだアフロだった。かつらじゃないんだ!かつらじゃないんだ!ワー!!!


 帰りのあずさでも駅弁を食べましたとさ。


もう年内で仕事辞めようとおもっちょります。
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村尾動静(5月23日)

2006年05月23日 08時33分00秒 | 会社での出来事
 今日を過ぎれば仕事が落ち着くはず…。と何度も何度も思ったっけ…

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村尾動静

午前05時45分、自宅。起床、朝の来客なし。
午前06時30分、京浜東北線に乗車。
午前06時31分、飲み終わったウイダーインゼリーを車内に捨てている男を発見。カチンとくる。
          日経新聞を読むその男に「経済を学ぶ前にマナーを学べよ」と思う。
午前06時32分、体温計を脇にさして体温を測り始めたすっぴんのOLを発見。
          OLはその後、カロリーメイトを食べリゲインとおーいお茶を飲む。
          いま僕は彼女の部屋に遊びに来ているのだろうか?と錯覚する。
          さらにファンデーションを塗り眉毛まで書き始める。
          コイツは読みもしない日経新聞を持っていた。
午前08時00分、客先着(了)
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