いま一番むかつくOLはソノタンで異論がないかと思います。
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目が覚めると東京駅だった。三鷹駅で中央線に乗り込み新宿で降りるつもりだったのだが、酩酊状態で乗り過ごしたようだ。一緒に電車に乗ったY氏を起こそうと、隣を向くと別の人だった。Y氏がいない。Y氏は仕事の仲間であり、僕の席の隣に座っている。Y氏の隣人とは僕のことだ。
電車の中にはほとんど人がいなかった。おそらく電車が駅についてから少し経つのだろう。Y氏は先に降りて帰ったのかもしれない。時計を見ると京浜東北線の最終電車が出た後だった。交差する右足と左足を操りながらホームに降り、エスカレーターを下った。
すると向かいの上りのエスカレーターにY氏がいた。交差する僕とY氏。僕を置いて電車を降りたことを思い出して帰ってきたのだろう。彼も電車がないはずだ。二人そろってカプセルホテル直行が決定。
僕はY氏にもたれ掛かるようにして東京駅構内を練り歩く。しかし程なくしてリバース。きれいに磨かれた東京駅の中に吐瀉物をぶちまける。跳ねる胃液が靴に飛び跳ねる。だがその時の僕は気持ち良さに溢れ返り、気にしない気にしない。
カプセルホテルのフロントに到着し今宵の宿を確保をするとY氏が言った。
「それじゃあ私は帰ります」
「ええ!!!どうやって帰るの?ココまで来たのに!」
彼は奥さんが待つマンションにタクシーで帰ると言った。ちなみに彼は絶対に自分の考えを曲げる男ではないので、「はいそうですか」と僕は引き下がり、カプセルの中へと吸い込まれていった。
翌朝金曜日の午前中は最悪だった。常に吐きたい気分に駆られ、何度もトイレと席を往復する。しかものどの渇きを潤すためにポカリスウェットを一気飲み。普段からお腹の弱い僕は下痢にやられ、それでもトイレを往復した。
仕事をやり始めたのは15時くらい。しかし18時には帰る準備を始めた。僕、仕事嫌い~。そして月曜日の出張の準備を始めようと鞄を開けると見覚えのないものが入っていた。エビアンが入ってた。僕は隣人に尋ねた。
「これってYさんが買ってくれたんですか?」
「あ…そうだったかな?僕も酔ってたけど買ってあげた気がしますね」
「そうだったんですか、ありがとうございます。昨日はちゃんと帰れましたか?」
「ええ大丈夫でしたよ」
僕は昨晩の失態をわびつつ何気なく問いかけた。
「そういえば昨日東京駅のエスカレーター上ってきましたよね。あれは先に電車を降りて戻ってきたんですか?」
「やっぱり、何も覚えてないんですね…」
「え…僕何かやりました?」
たいした話ではないけど、後編に続く。
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目が覚めると東京駅だった。三鷹駅で中央線に乗り込み新宿で降りるつもりだったのだが、酩酊状態で乗り過ごしたようだ。一緒に電車に乗ったY氏を起こそうと、隣を向くと別の人だった。Y氏がいない。Y氏は仕事の仲間であり、僕の席の隣に座っている。Y氏の隣人とは僕のことだ。
電車の中にはほとんど人がいなかった。おそらく電車が駅についてから少し経つのだろう。Y氏は先に降りて帰ったのかもしれない。時計を見ると京浜東北線の最終電車が出た後だった。交差する右足と左足を操りながらホームに降り、エスカレーターを下った。
すると向かいの上りのエスカレーターにY氏がいた。交差する僕とY氏。僕を置いて電車を降りたことを思い出して帰ってきたのだろう。彼も電車がないはずだ。二人そろってカプセルホテル直行が決定。
僕はY氏にもたれ掛かるようにして東京駅構内を練り歩く。しかし程なくしてリバース。きれいに磨かれた東京駅の中に吐瀉物をぶちまける。跳ねる胃液が靴に飛び跳ねる。だがその時の僕は気持ち良さに溢れ返り、気にしない気にしない。
カプセルホテルのフロントに到着し今宵の宿を確保をするとY氏が言った。
「それじゃあ私は帰ります」
「ええ!!!どうやって帰るの?ココまで来たのに!」
彼は奥さんが待つマンションにタクシーで帰ると言った。ちなみに彼は絶対に自分の考えを曲げる男ではないので、「はいそうですか」と僕は引き下がり、カプセルの中へと吸い込まれていった。
翌朝金曜日の午前中は最悪だった。常に吐きたい気分に駆られ、何度もトイレと席を往復する。しかものどの渇きを潤すためにポカリスウェットを一気飲み。普段からお腹の弱い僕は下痢にやられ、それでもトイレを往復した。
仕事をやり始めたのは15時くらい。しかし18時には帰る準備を始めた。僕、仕事嫌い~。そして月曜日の出張の準備を始めようと鞄を開けると見覚えのないものが入っていた。エビアンが入ってた。僕は隣人に尋ねた。
「これってYさんが買ってくれたんですか?」
「あ…そうだったかな?僕も酔ってたけど買ってあげた気がしますね」
「そうだったんですか、ありがとうございます。昨日はちゃんと帰れましたか?」
「ええ大丈夫でしたよ」
僕は昨晩の失態をわびつつ何気なく問いかけた。
「そういえば昨日東京駅のエスカレーター上ってきましたよね。あれは先に電車を降りて戻ってきたんですか?」
「やっぱり、何も覚えてないんですね…」
「え…僕何かやりました?」
たいした話ではないけど、後編に続く。