「ジャンポケ斉藤 ラジオ番組を欠席」
すでに許されている感があるなぁと思ったのだが、そうでもなかったということか。
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森達也監督「A」を観た。オウム真理教を題材にしたドキュメンタリー。
オウム真理教という闇を暴いていく作品かと思ったが、そうではなかった。主な登場人物はオウム真理教(広報担当者)とマスコミ、一般市民、警察(公安)。観る前は当然ながらオウム真理教が悪で、それ以外が善(オウム真理教との相対的な意味で)というイメージだったのだが、大きく覆っていく。それぞれに正義はあるのだが、あまりに醜いという感じ。
中でも公安がオウム信者を逮捕に持っていくやり口には驚愕した。公安がオウム信者を引きずり倒したところを、わざと巻き込まれケガをしたと逮捕に持っていく。「転び公妨」という手法で初めて映像で捉えたらしいのだが、権力の怖さを痛感した。バックに国家権力がいるというのは恐ろしい。
オウム真理教と言えば地下鉄サリン事件が有名だが、あの日自分は東京の会社に出勤していた。自分は関係ない路線を使用していたので被害はなかったが、同じ部署の先輩は被害にあった路線を使用していた。その人もサリンが巻かれた電車に乗っはいないので被害はなかったのだが、サリンの影響で乗ろうとしていた電車が止まってしまった。
その時はサリンの影響とは誰もわからず、駅員も「〇〇駅で爆弾騒ぎがあったため、電車の運行を見合わせます」的なアナウンスをしていたらしい。そのアナウンスがあった時、ホームで待つ人々は笑い交じりのどよめきがあったと先輩は言っていた。日本で爆弾騒ぎなんてあるんだという半信半疑的などよめきだったのかと思う。ただ実際はもっとひどいテロだったのだが。
というのをサリンなりオウム真理教の話を聞くと思い出す。