河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

天南星

2022年04月13日 | 菜園日誌

 久々に山奥へ。前に見つけたショウジョウバカマは花が終わっていて、どこにあったのかすらわからなくなっていた。代わりに見つけたのがコレ。

 花のように見えているのは苞(ほう)という葉っぱ。これに包まれた中に花の塊があるらしい。ミズバショウを想像するとわかりやすい。
 ネットで調べると、正式にはサトイモ科・テンナンショウ属の一種。テンナンショウは漢字で「天南星」と書く。南天に見える竜骨座の星の一つでシレウスについで二番目に明るい星だそうな。しかし、日本では空の低いところに出るために見つけにくい。見えたとしても大気の影響を受けて本来より暗く赤っぽい色に見える。縁起の良い赤い色に見えることから「南極老人星」や「寿星」と呼び、見ると長生きをする星だという。
 その名がついているのだからテンナンショウは縁起の良い植物のようである。花言葉も「壮大な美」とある。

 日本には30種ほどが自生していて、調べていくと有った! しかし、恐ろしい名がついていた。
 マムシグサ(蝮草)。
 地面近くの茎の模様や、鎌首をもたげているような花、おまけに根(芋)には毒があるという。なにか良いところがないのかと調べ進むと、芋を乾燥させると真っ白になり(天南星の名の由来はここから?)漢方薬になるらしい。名前は悪いが体には良いのだ。そういうことにしておこう。


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