「見知る」ではない。
「キュウリをみしる」である。
れっきとした正真正銘の関西弁である。
辞書には〈みしる=むしる(毟る)がなまったもの。=引っ張ってちぎること〉とあった。
関西圏の周りの三重県や香川県では〈みしる=むしる=魚の身をほぐすこと〉とある。
違う!
草はむしる。「草むしり」で正しい。しかし、
野菜はみしる(収穫する)。それが正しい。
「金銭をむしる」のように「むしる」には良くない意味がある。
だから、野菜に関しては「みしる」でなければならない。
ちなみに、焼き魚の身は「せせる」である。
ひたすら草をむしり、野菜をみしった八月も、もうすぐ終わる。
二上山に昇る朝日を見ながら思ったことである。
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