河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑――少年

2022年08月18日 | 菜園日誌

終戦記念日の夜に、ヌートリアに根元から掘られたサツマイモ。
少しくらいは地中に根が残っていて、再生してくれるのではと期待していたのだが、儚い夢に終わった。
そこへきて、今度はイチジクの枝をポッキりと折られた。
カラスが実を地面に落とそうと枝に乗ったのだ。
泣きっ面にカラスである。
遠くで鳴るパトカーのサイレンの音さえいまいましく聞こえる。


77年前、人々は日々鳴り響く空襲警報のサイレンに恐れおののいていた。
『国立国会図書館月報』(654号 2015年10月)の中の記事。

終戦の年(1945)の少年雑誌『週刊少国民』が紹介されている。
上は7月29日号で、山の上などで敵機の来襲を監視する少年監視哨員の写真である。
下は9月2日号で、「食糧増産に流す汗」と題して、野菜を抱えた笑顔の少年の写真。
わずか一か月でこんなにも変わるものかと思いつつも、どちらの少年もたくましい。

我が細事と戦争を比較するのは恐れ多いが、仲良くやっていくしかない。

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 笑うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから うれしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
トンボだって カエルだって ミツバチだって
みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ
(作詞 やなせたかし『手のひらを太陽に』二番)


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