目撃したのは、ツアー準備のため車で県道206号を北上していたとき。水平線上にオレンジ色の光が一つ見え、10分ほど制止したまま徐々に四つに増えたという。「写真を撮ると円盤状になっていて鳥肌が立った」。星空に携わる職業柄「星も出ない低い位置で、衛星や航空機、船の光とも明らかに違う」と言い切る。一緒だったスタッフの加瀬依子さん(28)も「不気味だった」。

 一方で画像を見た石垣島天文台の宮地竹史所長は「色や高さなどからクルーズ船やホテルなどで最近よく飛ばされる天灯に非常に似ている」と印象を語った。石垣島地方気象台によると同日午後7時ごろの天候は曇りで、8時ごろには晴れ間もあった。発光体を観測したという記録はない。