前を向いて歩こう

 何歳になっても、前を向いて歩いていきたいものだと思います。
 

発達障害の子どもたち by 杉山登志郎

2013年09月11日 08時45分58秒 | 英語

 杉山先生の本は4冊目だ。

・特殊学級や養護学校に行くより、通常学級にいて集団にもまれたほうがいい。

というのは、間違いだ、とはっきり書いてある。

 

 発達障害の子どもにとって必要なのは個別の対応であって、集団の混乱の中で自然に

育つのは難しい。しかも対応の遅れは何もいいことがない。

 

 まして高機能(知能、言葉の遅れがないタイプ)だと、周りから特に親から理解されにくく、

虐待のリスクが高まる。(言葉が通じるので周りは、「わかっているはずなのに」と思うのだろ

うか)

 

 発達障害の子ともにとって、本来の障害にまして、怖いのは2次障害。度重なる叱責、暴

力で自尊心をなくしたり、うつ状態になったり、さらに発達を妨げることになる。

 

 えっと思ったのは、3歳くらいまでは、安定した個別の愛着を育てるのが望ましい、

ということが、イスラエルのキブツや、孤児院などの集団の施設で育った子どもの

研究から出ているというくだり。3歳児神話と言われているものはここからきていたのかな?

 やはり、何も母親のかわりにはなれないのだなあ。

 現在の社会の働く母親の問題と、愛着を育てる問題、どうすればいいのか。

やはりあちこちで、言われているように、短時間勤務が出来るようなしくみを作るしかないの

だろう。 

 

 とにかく多くの人に、杉山先生のこのような本が読まれ、社会の意識が変わることを願わ

ずにいられない。

 

 

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