幸 の レントゲン写真 -変形性脊椎症 ( ブリーダー崩壊組 )


2月6日の 幸の通院記録 にて、レントゲン写真を公開できませんでしたが

3月11日に撮影させて頂くことが出来ました。

老犬に多く見られる病気でありますが、気づかないだけで猫にもみられるそうです。

もちろん人間でもあります。

いろんな形の脊椎症があり、多くみられるのは骨の変形による突起。

背骨の中を通る脊髄の神経を圧迫することによって痛みや麻痺が生じることがある。


幸の骨は、背骨同士が橋を架けるようにくっつきあってしまうブリッジ。

ここまでのものは猫では珍しいらしく、ネット検索しても幸ほどの子はみられませんでした。

参考になる方は少ないと思いますが、少ないほど必要な場合もあると考え掲載致します。

自分の記録としても複数枚掲載したいので新規に記録を残します。

前回 お借りしていました わんこさんのレントゲン写真は、今週いっぱいで削除します。

(重複部分有)


2月4日 初診

・ 体重:4.04kg

・ 体温:38.8℃


《 検査結果総評 》

検査結果は、心臓は少し大きいが 伸縮・比率も問題ない程度。

骨盤が三角形で小さいため、まれに血が混じるが 感染も出ていないので様子見。

全体的に骨の異常がみられる。

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《 レントゲン写真 - 変形性脊椎症 》


【 正常な背骨の 猫のレントゲン 】



骨のひとつひとつが、独立し綺麗な骨の形に見えます。

骨同士の隙間も綺麗で、骨の変形はみられません。

心臓は2肋間程度で正常です。



【 幸のレントゲン 】



① 首-背骨 写真

背骨の変形は胸部の上(左側矢印↑)くらいから始まっています。

脊椎同士の間に骨が橋をかけるように増殖し1つの骨になってしまっています。

(ブリッジがかかっていると言う)

心臓の大きさは線から線の間。肋骨の数で大きさをみます。

4肋間近くに見えますが、撮影時の心臓の位置の関係もあるため

実際には2.5-3肋間くらい。




② 首部分拡大

まずは、首から。骨のお尻部分に突起がみられます。 神経を刺激して痛みを伴うことも。




③ 首-背骨  ①写真の左側矢印↑ 拡大 ( 胸部上部分 )

突起から始まり、背中に向けてブリッジが厚くなっています。




④ 胸部上-背骨 まで




⑤ 背骨-尻尾 まで

内部2箇所には、避妊手術の際に使用されたステンレス金具。

何故、これを使用したのかは不明。

座骨が三角形になっています。




⑥ 背骨の拡大写真

背骨は、個々の骨で独立しておらず1本に。衝撃にも弱いです。

この先、背骨のブリッジが厚くなることで 内臓を圧迫する可能性もあるそうです。

→ はステンレス金具です。




⑦ 尻尾の付け根-尻尾 拡大写真

付け根にはブリッジがかかっており、尻尾には突起があります。



沢山の猫を見てきた先生も 『 これほど酷いものは見たことがない 』とおっしゃいました。

酷さゆえ、今後の骨の予想もできません。


幸は推定3歳。老化現象はありえません。

極度なガニ股・柔軟性が無いという事だけが現在症状として表れていますが

今後、周囲の神経の圧迫や衝撃などで


・ 立てなくなる

・ 歩行困難

・ 排泄時の痛みと自力で排泄が出来ない

・ 麻痺

などが考えられます。

尻尾は斜め上までならあがりますが、背骨は1本の骨に固まっているので衝撃に弱い。


・ 対策として、ご飯皿とお水のお皿の位置を高くしました。

・ 飛び降りる場所には、低反発マットを敷きました。

・ 骨盤が狭いため、排便が無い場合は 便秘の可能性があるので注意していきます。


サプリの相談もしたのですが、身体の弱い子などには免疫力アップで有効だが

通常の子だと、身体が異常物だと捉えリンパ球の数が増える事もある。

増えても害があるものではないが、現時点で痛みを感じていなければ取り入れなくても良い。

痛みが出て来たときに、必要な投薬をしていきましょうとの事でした。

( 幸より、虚弱体質の 愛に必要なんですね ^-^; )



撮影のため、再度説明と細部までじっくり見ましたが 私達もやはり再度凹みました。

幸は威嚇をやめ、今やっと私達を信じ始めています。

その優しい心を守れるよう、些細な事でも生活しやすいように改善していこうと思います。




【 補 足 】

今回先生とお話ししていて この病気を引き起こす原因となるものがあるとのこと。

それが 【 ビタミンA過剰症 】。

先生には 『 この子は、レバーとか沢山食べさせられていましたか? 』

と聞かれましたが、ブリーダー崩壊により救出された子。

それに、意図してそんな細かい管理をするとは思えません。


日本では魚が中心の猫の食事ですが、欧米では肉中心。

肉、特にレバーを多く接種すると このビタミンA過剰症にかかりやすく

この病気が進行すると、骨の変形やブリッジなどがかかり 身体が硬直していき

毛繕いもできず、起きられないようになる。

結果的には、幸とぴったりあうものです。

でも、変形性脊椎症が出ているのは、今のところ幸だけ。

みんな同じフードを食べていましたので、やっぱり別の原因。

( 近親交配・幼少期の栄養不足・過去の関節炎 など )


ビタミンAも過剰摂取でなければ、猫の身体には必要なもの。

難しいですね。





= 迷子のお知らせ と お願い =

【 緊 急 で す!!】

 スコティッシュ マルコ が行方不明になりました




※ もしも、マルコを保護されている方がいらっしゃいましたら

   どうか生存だけでもお知らせ下さい。ご連絡をお願い申し上げます!!


” 情報を求めています! ” 


・ 10月4日 朝~夕方16:30頃の間に、焼津市中里付近より脱走しました。

・ 19:00に見かけるも保護できませんでした。

・ 現在、付近に捕獲器を設置し ポスターを掲示して捜索しています。

・ 首輪などは身に着けていません。

・ 人間に慣れていませんので、呼んで出てくるとは思えません。


見かけた方は捕獲せず、情報を送って頂きたいです。

 (すぐに付近に捕獲器を仕掛けます)



yaizuneko@mail.goo.ne.jp までご連絡をお願いします。



マルコの命を第一に、皆様からの情報提供を求めます。

少し遠くにも、行っているかもしれません。

どうぞ、ご協力を 宜しくお願い申し上げます!!

★焼津市内のかたは情報を拡散して頂けると助かります。


2013.10.7 9:39掲載記事


追記:去勢済みの男の子です。



★ ブリーダー崩壊から救出された子です。この子だけが幸せを掴んでいません。

  心残りです。再度、ご協力をお願い申し上げます。



《連絡先》yaizuneko@mail.goo.ne.jp

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