大地一人の飼っていたメス犬(サッチャン)は、
中型犬の雑種だった。
とても性格が良くて、
基本的に、
どんな人間にも、犬にも、
友好的だった。
しかし!
サッチャンが友好的になろうとしても、
サッチャンを目の敵にするメス犬がたくさんいた。
ひどいのは、レオナだった。
この白いメス犬は、
中型犬の雑種だったが、
サッチャンを、
見つけると、
全身を噛み、
瀕死の重傷を負わせた。
クロというインドから来た雑種もひどかった。
ものすごい声で、
歯を、明石家さんまのように、
むき出しにして、
ウーウーとうなり、
跳び掛らんばかりだった。
ハルという柴犬もひどかった。
サッチャンを見かけると、
うなり、威嚇し続けた。
小梅というシーズー犬は、
サッチャンを見かけると、
気が狂ったように、
キャンキャンと吠え立てた。
うるさいったら、ありゃしなかった。
しかし、すべてのメス犬がそうではなかった。
ルナというメス犬は、
サッチャンと友好的だった。
ふたりは、よく一緒に遊んだ。
しかし、サッチャンとルナは、
幼馴染だ。
幼馴染ならメス犬同士も、
仲がいいようだ。
またガクという名のメス犬は、
ポメラニアンだったが、
この犬とも、
サッチャンは、
相性は良かった。
サッチャンは、
なぜかポメラニアンが、好きだった。
しかし、おおむね、
メス犬は、
サッチャンを見かけると、
敵意を見せた。
だから!
大地一人、犬を見かけると、
「あれはメスかどうか?」
すぐに判断できるようになった。
メスたちは、きっと、
サッチャンがあまりに美女で、
かわいかったので、
嫉妬したんだろう。
人間も、まったく同様だ。
美人は、ほぼ必ず、
他の女性から、嫉妬される。
山口百恵が嫉妬されなかったのは、
朝鮮系だったからだ。
藤あや子が嫉妬されないのは、
夫や恋人が二度も首吊り自殺したからだろう。
吉永小百合は、夫の性格はいいが、
イケメンじゃないし、
子供も作らなかった。
両親とは、最悪の関係だった。
山本富士子は、結局、女優業を中止し、
家庭に入った。
佐久間良子、若村麻由美、石川さゆりも離婚している。
グレース・ケリーは、交通事故で死んだし、
マリリン・モンローも、若くして死んだ。
エリザベス・テーラーは、7度も離婚した。
「女性は非常に完成された悪魔である」
とは、フランスの作家ヴィクトル・ユーゴーの言葉だ。
女性は、本能的に、
不幸な美人しか、受け入れないようだ。
(ただし、例外は除く。
立派な女性も、少なからずいることは間違いない。
そういう女性がいないと、この世は地獄だ。
サッチャンはそういう女性の一人だった。
彼女ほど、すばらしい女性は、人間の中にも、
ほとんどいないことだけは間違いないだろう)