日本美術の特徴を作品を通じて
見てみようシリーズ
第四弾は、やまと絵の系譜
『肖像画』です
鎌倉時代は、肖像画が隆盛した時代でした。
肖像画のもとは、禅宗の頂相(ちんそう)で、祖師、高僧の肖像画の舶載の宋画があります。
無準師範像 中国南宋 1238年
東福寺蔵 国宝
中国の頂相、文人肖像画などを元に似絵(にせえ)が制作される
似絵は白描で画かれ、平安時代の白描画の伝統をひくもの
伝藤原信実 後鳥羽院天皇像
13世紀半ば 国宝
蘭渓道隆像 13世紀後半
1246年に来朝した南宋の蘭渓道隆(建長寺開山)南宋での制作とされるが、日本制作かもしれない
そして、神護寺三像
有名な伝源頼朝像 大画面です
陰影、肉付のない平面的、2次元画面で背景は無いベタ塗りです
顔は裏彩色で白さが際立ち、顔の白と冠、衣装の黒が対照的です
伝藤原光能像 14世紀 国宝
143.0×116.6cm
神護寺三像も『やまと絵』展に
出展されます!!