「木のもとに 汁も膾(なます)も
桜かな」
芭蕉
桜の下に集い宴を催すのが、古今東西貴賤によらず、桜を楽しむ日本人の姿
昨今は、桜の下には無粋なロープがひかれ宴は禁止…
しかし、宴の記憶からか桜を観るとお腹が空く
それは、雅なご婦人もおなじ
「さくら狩り 美人の腹や
滅却す」
与謝蕪村
さくら狩りには、食事の予約か事前にお腹を満たすのが肝要ですね
花見の度にお相手を変える人気者にはなおさらです
「君は吉野の千本ざくら
色香よいけど きが多い」
都々逸
写真ネット画像借用
青空の下の桜も見事ですが、夜桜の香気に胸騒ぎ…
「清水へ祇園をよぎる桜月夜
今宵逢ふ人 みなうつくしき」
与謝野晶子
写真ネット画像借用
いつか、さくらが散り
春が行く
「桜花何が不足でちりいそぐ」
小林一茶
川合玉堂 「行く春」部分 1916年
「散る桜残る桜も散る桜」
良寛