神護寺展のあとは常設展へ
東博は膨大なコレクションを定期的に入れ替える常設展が楽しみですね
まずは神護寺展関連の本館1階の
仏像ルーム
大日如来坐像 平安時代11〜12世紀
『真言密教の教主たる仏で、密教の本尊である。日本密教においては一切の諸仏菩薩の本地とされる』ウェキペディアより
不動明王立像 平安時代11世紀
『密教特有の尊格である明王の一尊。大日如来の化身とも言われる。また、五大明王の中心となる明王でもある。』ウェキペディアより
文殊菩薩騎獅像および侍者立像
康円作 文永3年(1273) 興福寺勧学院の本尊
本館2階へ
京狩野、狩野山雪の「流水花卉図屏風」奇想の画家のひとりですが…
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今回初めて見た、狩野山雪の
「流水花卉図屏風」狩野山雪筆|江戸時代、17世紀|紙本着色
山雪は山楽の婿養子で京狩野の惣領
狩野山雪というと大蛇がのたうつような松や梅の大樹のイメージがありますが、この屏風のなんと可愛らしく乙女チックなことでしょう。
『流水の震える渦巻きに山雪らしさ が顕著ですが、驚かされるのは花卉 図です。288区画に金箔と青金箔を 交互に貼って市松模様風とし、青金 箔の方に可憐な四季の草花や花木、楓 、果実などを丹念に描きこんでい ます。相当な趣味人による発注で しょう。』
発注者は高貴なこ婦人か、あるいは大店のおかみか、またはその方への殿方のプレゼントか…
山雪の養父、狩野山楽の山水図屏風
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狩野山楽 山水図屏風 安土桃山時代〜江戸時代17世紀
京都正伝寺と関連があるようです
そして、伝雪舟
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伝雪舟の屏風が展示されていました。松平何某氏の寄贈ということで殿様の家に伝来した作品と思われます。右隻の岩に、秋冬山水図の秋景と同じ表現で描かれていたり、雪舟感満載ですが、全体に上品で雪舟の荒々しさが感じられない。
四季山水図屏風
伝雪舟等楊筆|室町時代、16世紀|紙本墨西淡彩
『右隻には、春を表す梅の木と、青く澄んだ 夏の水景が広がっています。左隻には、秋を示す雁の群れと、冬の雪山が連なり、全体で四季を表していることが見て取れます。』
山水図 周文(伝) 室町時代15世紀
山水図 岳翁蔵丘筆 天穏龍沢賛
室町時代15世紀
2階茶の湯の部屋
大休宗套(だいりんそうとう) 室町時代16世紀
大休宗套は、大徳寺九十世、臨済宗の僧、茶人
白楽天が道林和尚に「仏法の大精神は何か」ときくと、「諸悪莫作(わるいことはするな)、衆善奉行(よいことをおこなえ)」と答えた。
「そんなことは三歳の童子でもしっている」と白楽天、和尚は言った「実行することは八十の老翁でもむずかしいぞ」。
耳付花入 伊賀 江戸時代17世紀
織部好みの伊賀焼き
青磁花卉文水指 中国・龍泉窯 明時代15世紀
いつも、何か発見がある東博の
常設展
今回は、狩野山雪の可憐な