ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】2025年1月17日11時47分、陸上自衛隊のCH-47が頭上を飛んだ(20250118)

2025年01月18日 | 名護市内の基地被害

 2025年1月17日11時47分、我が頭上をCH-47大型ヘリが飛んだ。正確に言えば、CH-47が飛んだので時間を確かめたら、11:47だったのだ。私は直後に音源の動きからして北側の外を見上げた。次に確かめるべきことは陸自か空自かの区別であり、どこに飛んでいくのかだ。これは見なければわからない。結果は陸自と出た。

 CH-47が近隣を飛ぶことはあるが、頭上を飛ぶのは極めて珍しい。それも高度200~300m程度を北北東に飛んだのだ。いったい何をやっているのだろう。今までのCH-47の近隣での飛び方とは明らかに違う。

 国道58号の名護のバス停(那覇方面)に私は15時10分頃から16時10分頃までバス待ちをしていた。このとき自衛隊の車両が2台通過した。2分の1トントラックと1と2分の1トラックの2台が、那覇方面に走行したのを私は見た。2分の1トントラックに第15旅団の「偵」とあった。第15旅団(那覇駐屯地)の偵察隊だ。私はぼんやりしていて、CH-47大型ヘリと第15偵察隊を結びつけて考えていなかった。お粗末。

 今日の沖縄タイムスの22面に「陸自名護市内で防災訓練」「地震想定 市民抗議予定変更も」とあった。これだ! 記事によると軍事訓練ではないかと思うと懸念した市民がヘリの着陸地に予定されていた名護城(なんぐすく)公園の広場に集まり、抗議の声を上げたようだ。

 だとすると私が見たヘリの飛行経路と一致する。着陸できないので、名護市旭川区の私立三育中学校の校庭に名護城上空から左旋回して下りたのだろう。だとすると車両2台が国道58号の宇茂佐(うもさ)方面から来たこととも符合する。

 私は全く知らなかった。

 それで私は名護市のHPを開いた。「陸上自衛隊による防災訓練の実施について(通知)」なる文書が出ていた。この文書が公開されたのは2025年1月16日だ。前日とは明らかにおかしいだろう。よほど自衛隊からの通知が遅れたのか、名護市が前日に出したのか不明だが、広報せずにやったのではなかろうか。

 実施内容に、時間、内容、場所、使用装備品が掲載されている。概要は、①初動部隊展開訓練、9時~17時、那覇駐屯地~那覇自動車道路~西原JCT~許田IC、名護市~県道71号線とあり、オートバイ・小型パジェロ、中型車両。②航空機離発着訓練、10時30分頃、名護城公園ガンジュー広場、航空機CH-47、③同じく、10時30分頃、名護市三育中学校、航空機UH-60ヘリ、③山地機動訓練及び情報収集訓練、10時30分から15時頃。名護市汀間区、小型パジェロ、中型車両、④徒歩行進訓練、11時40分から14時頃、徒歩行進訓練、名護市県道71号から国道58号から名護市役所。小型パジェロ、中型車両とあるだけだ。

 なおオートバイは偵察隊が使っているものだろう。「小型パジェロ」とあるのは2分の1トントラックのことだろう。三菱自動車の4輪駆動車両だから。中型車両は中型トラックのことだろう。目的に県内に突発的な大規模地震が発生した際の情報収集に関わる初動対応訓練を実働により実施し、関係機関との連携強化を図るとある。

 大規模災害の初動対応ならば、情報収集であり、偵察隊がでることに不自然さはない。しかし現場指揮所(地域拠点)はどこなのか不明だし、当然通信機材が必要だ。ヘリを下ろすにも地上からの管制や、安全な対応を行うためにも現場整理がなければ不可能だ。関係機関との連携強化も具体的にどこの誰と如何なる連携を計ったのか、全く不明だ。自衛隊が部隊で市街地での訓練を始める第一弾だったのではないか?! 

 もしも有事(戦時)が起きたとき、自衛隊(軍隊)は災害対応を行わない。有事対応=戦争対応が第一義なのだ。陸上自衛隊は、そうではないというならば、然るべき教本を示すべきだろう。また能登大震災への自衛隊の出動の不十分さを見れば、住民本位のあり方が再検討されなければなるまい。自衛隊は、沖縄県や名護市など関係市町村との協議の上に災害対応訓練をやっているのだろうか? 

 防災を隠れ蓑にした自衛隊の軍事訓練に、私たちは敏感であるべきだ。彼等の銃口が私たちに向かわないか、心配だ。防災と戦争が向かうベクトルは真逆に思うだろうが、この防災VS戦争の地平を明確にして、私たちは災害救助隊の創設にこそ本腰をいれるべきだろう。

 

 

 



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