ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

統一地方選を概観して(20230425)

2023年04月25日 | 暮らしと政治

 今回の統一地方選は、自民党の安定と、維新の躍進が際立っていた。共産党の後退、れいわの善戦(49人が当選)もあった。地方選だから無所属が多く、外の人間には、誰がどうなのか、なかなか判別できない。今後、維新の新たなムーブメントにさらに風が吹きそうだ。私は表層に惑わされない、しっかりとした政治、議論をしていく政治を強化しない限り、「彼らの繁栄」ばかりが進んでいき、益々諦めが広がっていくと懸念している。

 こうした流れをよそに、世田谷区長選では、保坂展人が自・維新推薦候補に4万票近い差を付けて勝った(保坂ー186553票、内藤ー147361票。保坂4選)のは、「世田谷イエス」を掲げた参加と協働の政治が市民にそれなりに浸透した結果だろう。○○に反対の前に、どうしてそう考えるのかを議論する事を抜きに前に進まないのだ。こうした流れは地域を住民の暮らしの場として認識し、だからこそどうあるべきなのかを思考することが重要だということだろう。利権ではなく、政策の前提として命の営みの場として共有できるものを編み上げていく努力が、重要だ。

 れいわの躍進(49名の当選)は、まだ物珍しさがあっただろう。既存のものではアカンという思いが、山本太郎人気とダブりながらの当選だ。地域に根を張っていけるか否かはこれからの課題となるだろう。地域からこの国のあり方を変えることは重要だが、地域政治と国政の兼ね合いをしっかりと学び、方針を固め、飛躍して欲しい。

 こうした中で注目されたのは、昨年、岸本聡子区長を生み出した杉並区議選(東京都)だった。自民党は16人のうち、7人が落選。新人15人が当選、現職12人が落選と入れ替わりが進んだのだ。立憲民主党を中心に女性候補が25人当選し、48人定数の女性が過半数を超えたのだ。

 暮らしの場を掘り起こしていく丁寧な政治が、政治認識がますます重要だと教えてくれた。私は世田谷区に30年ほど、杉並区に10年住んでいた。杉並区議選では今回も一人(無所属議員)の友人が当選していた。良かったね! 今度お話ししてみたい。

 ただ市民が生きていく暮らしの中に平和と戦争を想起した問題提起が、益々重要な時代に成っている中で、ここが弱く細っていることに、私は警鐘を乱打しておきたい。  

 



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