ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

今朝の新聞にコスタリカのことがでている(20200511)

2020年05月11日 | 暮らしと政治
 2020年5月11日 沖縄タイムス(サンパウロ共同)に「『軍なき国』感染抑止成功」との記事がでた。コスタリカ保健省によると、5月9日時点で、感染者780名、死者6名。隣国パナマの感染者は8000人余り、死者が200名以上となっている。
 3月6日国内初の感染が確認された直後から、大規模イベントの禁止、テレワークの推奨などを発表。同月16日緊急事態を宣言し、国境(ニカラグアとパナマ)を閉鎖、学校の休校などを措置した。
 ここが大事なところだが、外出自粛要請を市民は守り、商店や海岸、娯楽施設への出足は8割以上が減ったという。同国は軍隊を持たぬ国、社会保障と教育がしっかりした国だ。「われわれの最良のワクチンは、規律正しく教育のある国民と強固な保健制度だ。軍に投資せず、保健や年金、教育に多くを費やしてきたことが非常に重要だった」と、コスタリカ大のルイス・ビジャロボス元医学部長が、BBC放送に語ったと出ている。
 
 コスタリカは1848年独立、1949年、軍の廃止を憲法で決定。何しろ「米国の裏庭」だから内外から軍事紛争の種が何度も顕在化してきたが、共和制・大統領制・民主主義と3権分立、人々の努力によって、今日まで「軍なき国」を守り抜いてきた。有権者と政権がお互いに牽制・協力し合える能力をもっていることが、プラスに働いてきたのだろう。2003年政権がイラク戦争の「有志連合」に名を連ねようとしたことに学生が異議を訴え、最高裁憲法法廷に提訴。翌年、勝利判決(裁判官7名全員の一致)を得た。彼は今や弁護士として活躍中。
(「軍隊のない国家-27の国々と人々」前田朗著 日本評論社2008年刊など)


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