ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】【訂正】辺野古にて①ー高圧線の地中化工事が始まる(20211001-①)

2021年10月02日 | 辺野古・大浦湾

2021年10月1日(金)晴れ まだ暑い

 バスの中から異様な動き(新たな工事)を感じた。ひとまず辺野古美謝川付け替え工事抗議集会に急いだ。そんなわけで10月1日の私の動きは変則的になってしまった。よって時間の順で書いていくとわかりくい。撮影時間の添付を省く。他意はない。概ね、10時40分から13時まで。

 新たな工事とは何か。キャンプシュワブ周辺の高圧線の地中化工事だ。その前提として、昨年来辺野古変電所の改修工事が始められていた。

国道329号線沿い。キャンプシュワブゲート前から約200m辺野古集落よりだ。キャンプシュワブとの堺に立っている。

「電気工事中ー辺野古変電所改良工事 期間:2020年12月1日-22年1月31日 施工:沖電工 発注:沖縄電力株式会社」。大規模工事だと、私は2020年12月3日に当ブログに報告している。

何が大規模かと言えば、奥の建物が以前からある設備。手前が新設。横:約15m、縦:約8m。2階建て、地下3階分相当の穴を掘っていた。

変電所とは、高い電圧で送られてきた電気を低い電圧に変え、一般に利用できる電圧に変える設備。

右が高圧線の鉄塔。左から来ている電線が牧港発電所(西海岸)から来ている。右が金武湾(東海岸)の石川火力発電所方面から来ている。ここで統合されて、奥の変電所を経て、キャンプシュワブに送電されている。

反対側のバス停から撮影。因みにこの変電所は沖縄電力の設備だが、米軍専用施設。ここで変電された電気はすべてキャンプシュワブへ。民家には別ルート。この工事費用は、4億3322万5100円で沖縄防衛局が沖縄電力と契約を交わしていた。契約年月日2020年2月17日。履行期間:2020年2月18日から2022年1月31日。

「随意契約結果書」の業務概要にこうある。「普天間飛行場代替施設事業及びシュワブ再編成事業に伴い、キャンプシュワブ内の電力負荷が増加するため、キャンプシュワブへの電力供給元である沖縄電力(株)が所有する辺野古変電所の改修工事を実施するに当たり、工事費負担金契約を沖縄電力(株)と締結するものである」。(ネットでみつけた資料)

 工事費負担金契約とは契約を依頼した沖縄防衛局と、受託した沖縄電力(株)が契約・工事内容を精査し相互了解した契約であり、先の4億3322万余りの契約額。よって、実際に支払われる金額は、今後の工事結果如何でプラスマイナスの変更が生じる可能性あり。

 ここで冷静に考える。米軍も電気代・ガス代等公共料金を支払っているようだが、こうした設備の建設・改修工事は、日本政府が支払っているということだ。私たちが納税している税金が軍事力に化けている。因みに、政府らは「安全保障は公共財」とよくいうが、公共財ならば、きちんと説明責任を果たすべきだ。「説明責任」を逃れる「公共財」はありえない。

この高圧線が石川発電所方面からきている。変電所は写真左側に位置している。この高圧線等が地中化される。

新たな工事とは、

「工事名:新名護幹線T#52~64間地中化工事(管路布設・1工区) 区間:名護市豊原~辺野古地内 工期:2021年7月30日から2023年3月31日 施工:(株)沖電工」とある。

いよいよ始まったのか。

この柵は辺野古弾薬庫沿いの国道329号に設置されている。当面、資材や工事車両が入るのだろう。

国道329号歩道外側の部分が囲い込まれた。

ここは第3ゲート(弾薬庫入り口)の名護市街方向左側の空き地・歩道が囲われた。要所要所にガードマンが立っていた。

 こうして新基地建設を巡る新たな段階に入ったと言うことだ。①大浦湾側Nー2護岸の工事(250m)開始、②辺野古美謝川の切り替え工事開始、③米軍の高さ制限に掛かる高圧線の地中化開始。

 国は、そうじて大浦湾側の埋立てに向かう準備を整えたということだ。①は辺野古側の埋立て用土砂を陸揚げするためであると同時に、大浦湾側埋立てに資する。②は埋立て予定地に川の河口部があっては水が氾濫してしまい、工事不可。水路・河口部を埋立て予定地の外側に付け替える。③は米軍は飛行場の立地制限(滑走路の周囲に高い物があっては、安全飛行が妨げられる)をもうけている。だから地中化するのだが、この高さ制限にかかる建物の大半を「例外」扱いしているなかで、何故これを地中化するのか、追及すべし。高圧線にヘリ等が当たれば、大惨事が起きる。だが問題なのはそれだけではない。シュワブ内にあるヘリパッドでの演習に高圧線は、これまでもこれからも邪魔なのだ。高さ制限に則り除去すれば、米軍はもっともっとやりたい放題飛べる。だからだろう。

 私たちは、ここで闘いを諦めたら、ならぬ。基地建設の全貌をつかみ出し、批判し、潰していこう。闘いはこれからだ。

 

 

 



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