しばらく前に映画「日本原 牛と人の大地」の撮影が進んでいると伝えられた。それが完成し、9月下旬から上映が始まる。私は見ていないのでチラシから紹介したい。
日本原駐屯地・日本原演習場ときいて、「知っている」人はごく希だろう。私は1970年代後期に、反基地闘争のため何回か訪れている。岡山県中部の山間部の奈義町にある。陸上自衛隊中部方面隊第13旅団の傘下であり、第13特科隊(榴弾砲の部隊)、第13高射中隊(対空防護の部隊)、第13戦車中隊が駐屯している。
この演習場に隣接する形で牧畜業(牛飼い)を営む内藤秀之さん一家が牛たちと共に暮らしている。彼は岡山大学医学部に入ったが、でたときは、牛飼いになる決心を固めたらしい。60年代後半の全共闘運動華やかなりし頃のことだ。しかしその時代から彼は一貫して反基地闘争に関わってきた。どんな生活があるのかは、映画を見てのお楽しみ。
私が現地に行ってからも40年余りが経ち、状況が大きく変わっているはずだ。「専守防衛の自衛隊」が、海外派兵が可能な軍隊へ。この映画はそこまで描いていないだろうが、農・入会権を巡る生き方を垣間見ればいいのではないか。そこに人が生きている事が重要だ。
監督・撮影:黒部俊介、制作:黒部麻子、配給:東風
◎上映予定などは以下から検索願います。
まだ沖縄での上映予定は決まっていないが、沖縄の人にとっては、自衛隊なるものの一端を認識する意味で、見ておきたい映画となっていることを期待したい。
どこかでみたら、きっちりと報告させていただきます。