坂本龍一さんが2023年3月28日に亡くなったと知った。殆ど同世代だが(私が半年上)、接点は殆どなかった。YMOとかいわれても、私は70年代以降ジャズだし、彼らのテクノポップは趣味でなかった。映画「戦場のメリークリスマス」も見ていない。古謝美佐子さんらの「うないぐみ」(女組)とのコラボがあるとか。
2011年3月11日の震災とフクシマの原発災害では、私は2013年から沖縄に行き、行き違い。集会で話しをきいたこともない。辺野古基金でのお名前や、辺野古に来たとの報告は聞いていたが、直接お会いしなかった。不思議だね。当時であれば会ってて何の不思議でもなかったところにいたのに。
だが、外苑前の森(樹木)の伐採にも反対の意思表示をしていたことが、私には心に残る。テクノポップと都会の森の矛盾をどうみていたのか、わからないが、原発・森の伐採・戦争・基地建設と、近代化の矛盾に気づいていたのだろう。うないぐみとのコラボも近代化・現代化批判があってのことだろう。
文化活動は感覚抜きに成り立たないが、もの申す姿勢は論理が重要だ。そこを貫いたのが、坂本さんだろう。合掌。
追記:『非戦』という本を出していたが、私はそれも読んでいない。今更のように「そうだったか」と、思っている。