【 保護犬:ハッチ日記 】

成犬の保護犬、里親日記

尾張津島天王祭の「朝祭」を見学しました

2023-07-24 | 雑記
台風やコロナにより中止、簡素化されていた期間が
約6年も続き、
今年、久々の本格開催となった
尾張津島天王祭(おわりつしま てんのうまつり)の
「朝祭」(あさまつり)を見学してきました。
(前日の宵祭(よいまつり)は、私は残念ながら見学できず)

天王祭は愛知県津島市にある
「津島(つしま)神社」の祭礼です。
夏の酷暑を無事に過ごすことを祈願するため
始まったと伝えられていて、
約600年近く続いています。
(室町時代には記録として残されているそうです)

あの織田信長も見学し、
さらに豊臣秀吉はこの祭が好きで、淀川で再現しようと
した、という逸話も残っているとか。

日本三大川祭りの一つで
国重要無形民俗文化財に指定。
平成28年には
ユネスコ無形文化遺産にも指定されています。

そんな歴史ある祭が
久々に本格的な形で開催されました。

津島五車が出船を待っています 。↓

津島旧五ヶ村から車楽船(だんじりぶね)を出しています。

下構(しもがまえ)・堤下(とうげ)・米之座(こめのざ)
今市場(いまいちば)・筏場(いかだば)

屋台の上には等身大の能人形が飾られ
古楽を奏でながら丸池に漕ぎ出していきます。

※ 船ですが、祭では車(くるま)と呼ばれています。

まずは、津島神社の神主を乗せた船です↓


指揮を執る船が続きます。↓


愛西市の市江車(いちえぐるま)が先頭で
登場してきます。↓

津島五車と、市江車の合わせて六艘が
車楽船(だんじりぶね)として出ます。

今年、市江車の能の置物人形は
「紅葉狩(もみじがり)」でした。
(市江車の置物人形は毎年、くじで決められるそうです)

置物人形は、下段:平維茂(たいらのこれもち)
      上段:美しい貴婦人

幕の上に着物が掛けられているのが面白いです。
箱に納められていますが、
徳川家康公から贈られた着物もあるそうです。
船の高さは15メートルほどにもなるのだとか。

さらに、この市江車には10人の鉾持(ほこもち)が
乗っているのです。
この鉾持たちが
池の中頃で布鉾を背負って池に飛び込むのです。
そして池を泳ぎ(約150mほど)
そこから、さらに津島神社まで走り、
津島神社の神前に布鉾を奉納します。

続いて、津島五車が登場します。
今年は下構(しもがまえ)が担当、
先頭の能の置物は「高砂(たかさご)」です。↓

置物人形は、上段:翁(おきな)
      下段:姥(うば)

左、白梅で、右、紅梅の大枝が飾られています。
夏なので紙でできていますが、雷除けのご利益があるそうです。





二番は、堤下(とうげ)が担当、
能の置物は「俊成忠度(しゅんぜいただのり)」です。

置物人形は、上段:平忠度(たいらの ただのり)
      下段:岡部六弥太(おかべ ろくやた)

幕には龍が描かれています。↓




三番は、米之座(こめのざ)が担当、
能の置物は「草紙洗(そうしあらい)」です。

置物人形は、上段:小野小町(おのの こまち)
      下段:大伴黒主(おおともの くろぬし)



屋台の飾りや幕もそれぞれの車で違います。


四番は、今市場(いまいちば)が担当、
能の置物は「隅田川(すみだがわ)」です。

置物人形は、上段:狂女(きょうじょ)
      下段:渡守(わたしもり)

幕には寅の絵が描かれています。




最後を飾る五番は、筏場(いかだば)が担当、
能の置物は「黒塚(くろづか)」です。

置物人形は、上段:鬼女
      下段:祐慶(ゆうけい)

青い空に赤い幕が映えます。

これで全ての車が丸池に出ました。

丸池の中を悠々と進みます。


この祭に合わせて丸池の水を新しくして
さらに、水位も高くするよう調整しているそうです。


市江車から池へ飛び込んだ鉾持(ほこもち)が
泳いでいるのが見えます。↓

分かりづらいですが、右下の小舟の後ろです。↑

泳いで岸に到着した鉾持が布鉾を持って
津島神社へと走っていきます。




10人の鉾持が全て泳ぎ切った後、
市江車から順番に下りてきます。

稚児(ちご)は肩車をされて下りてきます。↓

この祭の期間中、稚児は自分で歩くのではなく
肩車での移動になるのだそうです。


歩いて移動して
こちらが津島神社の鳥居です。↓


そして、津島神社の楼門(ろうもん)です。
豊臣秀吉が寄贈したそうで、
重要文化財になっています。↓


鉾持はこの橋を渡って神殿へと
布鉾を奉納します。


神聖な橋とされていて
見物客は渡ってはならないのです。


神社境内の内側から楼門を見ると
こんな風になっています。↓

神社の神殿に来ると、
先ほど池を泳いで鉾持が奉納した
布鉾が立て掛けてありました。↓



丸池の水で濡れた布鉾のしずくを
病気の患部に塗ると治る、という言い伝えが
あるそうです。

ハッチの皮膚に塗ってあげたい!と思いましたが、
週に2回マラセキュアシャンプーをしている
状態なので、余計なことはしないでおこう。と
止めておきました。

祭はこの後も神輿還御や稚児の神殿奏楽が
行われるそうでしたが、
私は時間がなかったのでこれで見学を終了しました。

機会があれば、いつか宵祭も見学に
来てみたいです。

天気にも恵まれて、朝祭を堪能することが
できました。
お疲れ様でした!

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