ティップの最期について、書き残しておきたい。
2017年12月7日、早朝2時50分
ティップ、自分のベッドにて吐き気あり。
そして3時前、トイレに行きたいと、自分で扉の方へ歩いていく。
ティップに腹巻きを二重に着せ、さらにフワフワの腹巻き、レインコートを着せて
家の外の小さな庭へ連れて行く。
ティップ、オシッコをして、
さらに、便もしたそうな様子だったけど、家の中へ。
ご飯を食べたい素振りがあり、私が用意しておいたご飯を持って来た時
ティップが部屋に戻ろうとしていて
そのまま布団の上にバタン、と倒れこむ。
すぐにティップを抱きかかえて、名前を呼ぶが、もう呼吸も浅く
鼓動が弱くなっていた。
そのまま3時10分、私の腕の中で静かに息を引き取る。
師匠にも見守られ、安らかな最期だった。
苦しむ悲鳴や、大声で吠えることも、手足をバタつかせることも全くなく
本当に、スーっと鼓動が止まっていった。
まだ、起きてくるんじゃないか、と思いたかったけれど、
ティップの目をつむらせてあげて、便を出してあげて
顔の回りを拭いて綺麗にする。
師匠が、以前から用意しておいた段ボールを組み立てて
新聞紙を底に敷き、毛布を敷いて
一緒にティップを抱きかかえて、毛布の上に寝かせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7c/aceee7aef4e1adcf0acf1db1a611cf08.jpg)
ティップが、ずっと使っていたタオルケットを掛けてあげると
いつものように眠っているだけに見えた。
7時30分、以前、見学しておいた動物霊園へ連絡する。
朝一番の9時にお願いする。
師匠が午後からの出勤の日だったので、一緒にティップを見送って
あげることができた。
動物霊園まで車で移動する際、早目に家を出て
ティップと歩いた散歩コースや、遠出して走り回った公園など
思い出の場所を一緒に車で巡った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/fd/fea64d369475d85e9fd766e276ce9d38.jpg)
本当にこの日は良い天気だったので、保冷剤をティップの回りに置いた。
一緒に思い出の地を巡ってから、動物霊園へ到着。
お願いしておいた、【 個別の立ち合い火葬 】、そして、【 お骨あげ 】。
無理を言って、「全部のお骨を持ち帰りたい」と、お願いした。
火葬後のティップの頭部は、本当にしっかりと頭の骨が残っていて
住職さんに、「こんなにしっかりと残るのは珍しい」と言われた。
師匠と一緒に、お骨あげをする。
あんなに可愛いティップが、骨になってしまった…
葬儀が終わり、お骨壺に入ったティップと一緒に家へ帰る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d3/9661a46ffd378ac5df62a88f65209100.jpg)
全部のお骨なので、人間と同じサイズのお骨壺になった。
写真立てを飾って、ティップに何度も、「ありがとう」と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/44/debf020e9520df846575b5bf609c0a0b.jpg)
最期の最期まで、ティップはよく頑張った。
プライドの高いティップだったから、外でオシッコを済ませ
気丈な姿で、旅立った。
本当に良い子だった。
死期も、師匠と私に見送ってもらえるよう、ティップが自分で選んだかのようだった。
一緒に過ごした日々、ティップのこと、ずっとずっと忘れない。
ティップ、本当に、本当に、ありがとう。