20日時点で、船窪ツツジ園が七分咲きとのことだったので、この週末は見頃を迎えるかと思って訪れることに。一昨年訪れた際は霧の中だったが、予報では晴れなので、青空の下のツツジ園が見えるかと期待する。今回は、そのまま高越山まで歩く予定。
準備に手間取ったせいで出発は7時。吉野川市のR193から県道にに入って間もなく、前がつかえてしまい、駐車場まで11km走るうちに、8台が連なって走ることになってしまった。駐車場に着いたのは8時40分頃。この頃頭上は怪しげな雲に覆われ、雨が降りそうな気配。少し迷ったが、とりあえず登山靴に履き替え、簡易雨具のウィンドブレーカーを入れたザックを背負い、ツツジ園に向かう。
ツツジ園の周囲には金網のフェンスが張り巡らされている。警備員に聞くと、鹿の被害から守るためらしい。フェンスには入り口が設けられ、入ることはできるようだ。
フェンス越しに見たオンツツジの群生は、あまりパッとしない。遠目にも盛りを過ぎているのがわかる。途中の掲示板には満開とあったが、もうかなりの数が散ってしまっているようだ。
オンツツジは期待はずれだったし、天候が不安定なので高越山に向かうのも、あまり気が乗らない。迷いながら、群生地を一回りしてみる。
訪れる人増えてきて、私とは反対周りに公園を巡っていく人もいる。挨拶をかわしながら、進んでいくうち、「下にある白い花は何でしょうね」と問われる。おいわさんやtakahamaさんが一緒ならすぐ答えられるのだろうが、あいにく私は何度聞いても、野草の名前は覚えられない。
帰って調べると、宝鐸草(ホウチャクソウ)のようだ。
ツツジ園を一回りしても時間はまだ10時前。しばらく迷ったが、高越寺まで一時間位らしいので、雨に降られてもいい覚悟で歩き始めた。
ツツジ園の脇を抜けて車道がある。高越寺駐車場まで1.7kmの距離を約30分かかって歩き、そこからは車の入れない山道を1km少しで高越寺である。
山道といっても 綺麗に整備された道で、滝を訪れる杣道とは比較にならない。とはいえ、よそ見をしながら歩いていると道を踏み外すので、気を抜かずに先を目指し、20分弱で高越寺に到着、
下から登山道をあがってくる人もいて、寺を訪れる人の格好は、軽装の人もいれば、トレッキング装備の人もいる。こんな場所にあっても、人の訪れの多いこの寺は綺麗に整備されている。山の頂上付近にあるので、天候が良ければもっと違う印象になっただろう。
寺の奥に進み、山の頂上を目指す。道がよく分からないので、とりあえず上への道を探して、鎖を登ったりしながら頂上に到着。
時間は11時、少し時間は早いが、風景を眺めながら昼食。場所的には寺のすぐ上あたりになるようだが、静かな場所である。
私が登ってきたのと反対方向から、人が登ってくる。挨拶を交わしてから、入れ替わるように、頂上を後にする。三角点を通過すると、すぐ下に社が見えてくる。こちらは高越神社らしい。らしいというのも、社の前の看板からは説明書きが撤去されていたからで、もう利用されていないのだろうか。
社から降りる階段の脇にあった古木。
すでに上のほうは失われてしまったようだが、歴史を感じさせる、荘厳な感じの古木である。
そのまま降りていくと、高越寺の脇にでる。
青空ではないが、太陽が顔を出したようで、陽の光が気持ちいい。これならツツジ園もまた違った表情を見せてくれるだろうと思い、もと来た道を、ツツジ園へと引き返す。
つづきます。