週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

思いがけず 白石観音堂

2012年04月15日 | 自然写真 季節の花

 今年の桜巡りのラストは、今年のメインイベントの一つ、那賀町・白石観音堂の枝垂桜。
昨年、到達できなかったことを当ブログに書いたところ、「あきら」さんよりコメントをいただいた。
 御祖父が近くの出身ということで、情報をいただいたのだが、今回訪問するに当たり、詳しい場所などの情報をお願いしたところ、ご丁寧な回答を送ってくださった。この場を借りてお礼申し上げます。

 6時半出発、阿南経由の南周りで那賀町へ。白石地区へ着いたのは9時半。細い道を登って行く途中、地元の人に出会ったので、確認の為場所をお聞きすると、目的地はすぐだった。「山道を下らずに上を目指すように」とのアドバイスもいただいた。
 モノレールの集荷場らしき場所に車を停め、装備を背負う。今日はザックに一式を入れており、登山靴に履き替えて出発。
 あきらさんに教えていただいた通り、山道を少し行くと「枝垂桜」の看板があり、10分ほど進んだところで道が消失。枯れた沢のような小川を溯上するように登っていくと、再び道が現れ、右上方に観音堂らしき建物がある。全て教えていただいた情報通りである。
Ds3_9703  写真で見た枝垂桜は、目立つ樹だったが、近づいて見た枝垂桜は、既に盛りが過ぎていて、花より葉が目立つ状態。 普通なら期待外れでがっかりするはずだが、なぜか不思議に引き付けられた。
 下5m程の部分に比べ、上部がとてもアンバランスに見えるのは、折れたのだろう。樹齢約200年の重みだろうか。桜の花が期待外れであったにもかかわらず、残念だという気持ちにならない。むしろこの樹に会えてよかったという思いしかなかった。
Ds3_9706  今まで見てきた枝垂桜より、枝が細く、花弁も小さいようだ。脇にもう一本、枝垂桜があるが、これは子に当たる樹だろうか。
 この観音堂におさめられているのは那賀町指定文化財の「十一面観音像」。ちなみにこの枝垂桜も文化財指定されている。
 撮るよりもボーっと雰囲気に浸っていると、観音堂に近づいてくる人がいる。観音堂の掃除に来られた方のようだ。高松からこの桜を見に来たといったら、物好きな人だと思われたようだ。

Ds3_9696

Ds3_9710  話を聞いていると、この桜は枯れかっており、昨年文化財の指定を外されたとのこと。ここまで来る道を考えても、最近は訪れる人もほとんどいないように思われる。 確かに樹を見る限り、見頃を迎えても以前のような美しい姿は望めそうもない。それでも、盛りの時にもう一度訪れたいと思った。
 このお堂の世話をされる方は、もうこの方しかいないそうで、年一度の掃除が今日だったようだ。「あきら」さんの家についてもご存じだった。
 挨拶をして帰ろうとしたら、中を見てみるかと誘っていただいたので、逗子の中を見せていただいた。文化財の十一面観音像は見られないとあきらめていたのだが、これは最大級のラッキーである。
Ds3_9749

 しっかり堪能し、世話人の方にお礼を述べて、観音堂を辞した。もう一度来たいという思いは強いまま。来年は盛りの頃を狙って訪れよう。
 山道を少し下って、車を停める。来る途中に滝を見つけていたのだ。二本の流れが滝となって一本の川に合流する。昨年通りかかった時には気づかなかったのだが、最近の雨で水量が増えているせいだろうか。大きくはないが、違う表情を持った二本の滝は、結構見事である。
Photo

 ここ白石観音堂の枝垂桜を訪れると、他の名桜を訪れることができない。この桜だけでも十分遠征の価値があるが、他に目的を見つけるとやはり嬉しいものである。

 つづきます。

 
 
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今年の桜は駆け足で 栗林公園

2012年04月11日 | 自然写真 季節の花

桜のシーズンは、一本桜を追いかけて県外遠征ばかりだったので、いままでこの時期に栗林公園を訪れたことはなかった。ライトアップされたこともあり、また昨年購入した年間パスもあるので、仕事帰りに寄ってみることにした。日中降っていた雨も、夕刻には止み、星も見える好条件。

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 昨夜よりの雨で桜が散り始めている。この週末にはかなり散ってしまっているだろう。
 帰りがけの、遊び気分で撮っていたせいだろうか、思ったような絵が撮れなかったが、帰って整理してみると、それなりに印象的に撮れたものがあるので、並べてみる。
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 ほぼ一時間、公園内をまわり、いろいろ撮ってみた。気がつくと、空は雲に覆われ、雨のしずくが落ち始めた。急いで公園を後にした。
 今回はD5000sと軽い三脚だったが、来年は本気で取り組んでみようかと思う。

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気まぐれ桜前線その2 中予地方の桜

2012年04月10日 | 自然写真 季節の花

4月8日 今治桜巡りのつづきです。

201204081120_141  満願寺シグレザクラを後に、向かった先は實報寺。ある意味今日のメインイベントの一樹桜である。盛りをすぎたようで、葉が少し目立ち始めている。
 この寺で一樹桜と呼ばれる桜は三本あるようだ。それらしい三本の桜はそれぞれ表情が異なる。撮りようによっては面白い樹である。
 駐車場にある桜は満開で、こちらで花見の宴があるようだ。時刻はもうすぐ12時。

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201204081127_286  近くにある海莟小学校跡にたつ桜も含め、周辺もいい雰囲気の場所である。小規模な宴なら、この雰囲気に溶け込んで、春にふさわしい風景を生み出すような気がする。
 正午を迎え、宴が始まる雰囲気だったので、實報寺を後にする。次の場所で、古田の枝垂れ桜を見ながら、こちらも昼食の予定。

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201204081200_321  咲いていないときは存在を気にもしなかった桜も、花をつけると遠目にも目立つ。
 残念ながら、盛りを過ぎ、かなり散ってしまっているが、この桜は遠景を含めて楽しめる樹である。
 車が数台に、10人程度の訪問者。人が入れ替わっても常に10人程度が、この場所で桜を見ている。おそらく今日いちばんカメラマンに会った場所だろう。

201204081154_301  桜としては、近くの池脇に咲いたものの方が勢いがあり、見栄えもする。主目的ではないが、絵になる樹だった。
 この樹の横にも 勢いの桜があるが、こちらも街並みと青空をを背景にして、結構見事であった。
 花を愛でながらの昼食の後、再びカメラを手に枝垂れ桜の周りを巡ってみる。背景に石鎚山系の山並みを入れてみたが、少しかすんできたようで、うまく写らなかった。
201204081155_302

 平野部の街並みを背景に、もう一枚撮って、古田を後にする。
201204081204_329

 国道に戻り、桜三里を経由して、東温市井内町へ。このエリアのヒガンサクラを見るのは初めて。
 向かった久尾の彼岸桜は、対向不能な細い山道の途中。それらしい場所にたどり着いて見たのは、まだ固いつぼみの樹。同じ道を帰るのはご免なので、そのまま進んで、塩ケ森ふるさと公園を経由して県道に戻る。こちらの道も対向するのは厳しい。美しい姿が想像できる桜だが、再び訪れるには、勇気がいる。
 そのまま県道を南進。大通庵の彼岸桜を訪れる。こちらは県道沿いにあるが、これも未開花。場所にあたりをつけていたのと、その枝ぶりがなかったら通り過ぎていただろう。
201204081348_154  車を停めてそばまで行くと、数輪の開花を確認。
 桜のそばに立つ説明書きには、ソメイヨシノより早く咲く桜で・・・とあるが、今年はソメイヨシノより遅いのでは?
 枝ぶりが見事な樹なので、機会があれば訪れてみたい気である。来年以降のお楽しみになりそうだ。

 最後の目的地は、桜ではなく滝。
高速道路高月橋の下に落ちる、高滝。
 車を停めて、15分歩き、高月橋の下に着いたが、目印も踏み跡もない急坂を降りるようで、今日の装備では危険なので、あらためることにして、帰路に着く。

 盛りとは言えなかったが、晴天に恵まれ、充実した桜巡りだった。昨年・今年と今治方面重視で回ったので、来年は仁淀川エリアをまわろうかと思う。

 今日の走行距離 387km 9,725歩

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見ごたえたっぷり 満願寺

2012年04月09日 | 自然写真 季節の花

4月8日今治桜巡りの続きです。

201204081045_107_2  真光寺を後にして、再び朝倉地区に戻り、訪れたのは満願寺。遠目にも桜色が鮮やかに見える。今日は第一駐車場に停められた。階段を上ってすぐ迎えてくれる満開の桜。

 きょうは、絵を描いている人が多い。一昨年、この寺を訪れた際にもあちこちで絵を描いていたように思う。

 満開の桜、真っ青な空、寺門をバックに入れると、いい絵になる。とはいえ、本当の目的は門をくぐった後にある、階段わきの真っ白な桜。

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 少し盛りを過ぎたためか、以前見たときより花が少ないように思うが、やはりこの樹は美しい。大きくはないが、白い花が連なる様はシグレザクラの名がふさわしい。

201204081050_256  境内をぐるっと回っていると、この寺の花はどれも見ごたえがある。というより、撮ってみて絵になる。

 本殿前に薄紅色の彼岸桜、絵馬堂にあるのは濃い桜色の樹と、真っ赤な椿。桜の樹の根元に咲いた一枝の桜など、お気に入りの絵が多く撮れた。写真を選んでいて、あまりに多いので、1日分の記事をこの寺だけで埋めてしまえるほどに。

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  たっぷり堪能した後、次の目的地、實報寺の一樹桜に向かう。

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きまぐれ桜前線 今治桜巡り

2012年04月08日 | 自然写真 季節の花

 先週は、今治方面の一本桜が見頃前だったので、再訪を決めていた。この一週間の気温変化は劇的で、2日に開花した栗林公園のソメイヨシノが7日には満開を迎えたとニュースにあった。無量寺をはじめとする今治方面の桜も5日には満開になっていたようで、今日の状況は少し不安でもある。

201204080829_038  6時半出発、最初の目的地は掌禅寺の金龍桜。
 先週もそれなりに綺麗だったが、見頃をむかえた今は、見事である。三度目の訪問だが、今まで一番いい絵が撮れた。
 シジュウカラが2羽遊んでいた。今年は、梅・桜に集う野鳥をほとんど見ていないので、見つけると嬉しい。燕が舞っているのを見ると、いつもより遅いのだと実感する。
 近づいてアップで見ると、盛りを過ぎた花弁の傷みが見える。だが、陽が十分に当たり、青空をバックにしたお気に入りの絵を手に入れることができた。
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 菊間町から山越えで、玉川湖を経由して朝倉地区へ。山間部では、まだ未開花の桜が多く、玉川湖沿いの公園でも、まだ桜は見頃を迎えていない。
201204080944_067  無量寺に近づき、遠目に目立つ桜を見て、時機を外していないと安心した。
 近づくとさすがに、散りはじめて少し勢いを無くしているのがわかるが、条件がいいので、楽しめる。
 時間が早かったせいか、訪れる人はまだ少ない。今日のこの天気なら、午後にはまた駐車場にあふれるほどの人が訪れることだろう。

201204080950_077  昨年までは特に思わなかったが、この枝垂れ桜は寺の建物の入れ方でイメージが変わる。光の具合もあるだろうが、撮り方をもっと工夫しなければと、感じさせられた。
 この桜は一度ライトアップしたものを撮りたいと思う。桜のライトアップは2年前のひょうたん桜だけだが、少々の不具合は夜では隠れてしまい、まったく違う雰囲気になる。土曜日の午後に休みが取れれば、来年はやってみたい。
 ここでも野鳥の声が聞こえてはいたが、姿を見ることはできなかった。

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201204081024_092  次に訪れたのは、真光寺。先日も書いたように、ここのウバヒガンが見頃な時期に訪れたことがない。手前の川沿いの桜が見頃だったので、逆にヒガンザクラは盛りを過ぎているだろうかと思った。
 訪れた真光寺のウバヒガンは、散り始めており、緑の葉が目立ち始めていたが、いい雰囲気の花だった。
 白い花と、薄緑の葉のおかげで、ほかの桜とは異なって感じる。訪れる人がいないせいもあって、静かなたたずまいの桜は、この晴天下でも静穏を感じさせてくれた。
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 真光寺を後にしたのは10時半。今日は駆け足で桜巡りである。次の目的地は満願寺・シグレザクラ。

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