守棒の寝返り

2016-11-18 | WOOD WORK
ご依頼いただき、製材後の乾燥中の神輿の守棒、
二度目の寝返りをしました。


寝返りとは何ぞや?
それは、木の特性を生かして、神輿の守棒に最適な
「反り」を考えながら、乾燥させていくために
木表と木裏をひっくり返す事です。

初めは反りを作るために、木表で両端に二箇所だけ台木に乗せて
ある程度まで反らせます。

数ヶ月経ちましたら、木裏にひっくり返して木の性質と自重で
ある程度反りが戻り、落ち着いてきます。
そこまでが下の写真。



上の工程までは日のあまり当らない所での天然乾燥。

そしてこれから、二度目の寝返りをうたせて
木表にまた変えます。

時はもう11月。太陽の光も弱まって、気温も下がっていますので
少し高さのある台に変更、今度はある程度日に当る、そして
風通しが良くなるように置き直します。
真夏と違い、割れる事もほとんどないので、
後はジワジワ天然乾燥を促します。




これ以上、反りが極端にならないように
台木は中心に近いところで支えます。

はい、これでまたしばらく辛抱、というか放置です。
次の工程に動きがありましたら、またアップ致します。