スギ材活用 新聞掲載

2021-04-12 | WOOD WORK

先日、市内の家具店、「大丸木工所」さんとのコラボにより、

スギ材の新たな活用として、テーブルをいすみ市に寄贈する事となり

その模様が新聞に掲載されましたのでご報告します。

毎日新聞と、千葉日報に取り上げて頂きました。

このプロジェクト、実は私は「そうでもない」と言ったところか、、、

大丸木工所の大谷さんの企画発案により、私は乗っかった感じが強いのはすみません。

 

大丸木工所の取引先でもある、飛騨産業さんの、木材圧縮技術を使い、

やわらかくて家具には不向きのスギ材の新しい活用法としての試みです。

そこに付加価値を生み出す為に、いすみ市内の山林に目を向けてみたわけです。

正直、戦後の植林ブームから、かなりの年数が経ち、

建築材として利用される適年数の、60~70年はとうに過ぎ、

80年生以上になったが、間伐も枝打ちもされておらず、まったく管理のされていない山林は

荒れる一方です。

それには、昨今の住宅事情にもよりますが、質のいい木材は、和室の衰退により

必要とされなくなり、かわって安く、加工のしやすい外国産の木材の輸入が盛んになり、

伐採業者、山林所有者に適正な利益も生み出さなくなるという悪循環に陥りました。

そして、2年前の千葉県を襲った、猛烈な台風により、

管理されなくなって荒れた山は、倒木しまくりのひどい惨状です。

やはり適正に間伐しないと、日光の入り方も、風通しもよくないですから、

育つ環境としては悪くなる一方です。

だからこそ、そこに目をつけて、市内の未活用の山林から伐採された木材を

家具などに活用できれば、山も健康になり、伐採業者、山林所有者、

そしてそれに携わる市内の様々な業者が仕事が増えてれば尚いいですよね。

それのとっかかりとして、今回、市に寄贈となったわけですが、

私は製材業者として、木の目利きでの携わった様な感じです。

まあ、すぐに市内の小学校とかの机などに使用できる、してくれるとは思いませんが、

0より1ですよ。スタートは切れたんじゃないかな。

 

そして、つい先ほど、ご高齢のマダムが弊社を訪れ、

「新聞に載ってたテーブル買いたい」って、来社されました。

 

まあ、市役所に置いてありますので、一度見て下さい。ご購入は

大丸木工所さんにご相談ください。とお返事させて頂きましたが、実際そうです。

うちにはありませんよ(笑)