先週は「アナトミートレイン筋膜解剖 関節構造への深いダイビング」に集中していました。
(9/11〜13のライブ配信に加え、120時間後までのビデオ視聴が許されていました。)
神経・血管・筋肉・脂肪・骨・靭帯・・・それらが結合組織とともに密につながっている身体。
その中で、骨と骨のあいだの「空間」を維持することで動きを担う関節。
この関節という「空間」を知ろうとすればするほど、そこに関連する組織の「繋がり」を追っていくことになるのは、私にとって意義深い気づきでした。
組織同士が密接しているところでは、それぞれが結合組織を介して互いに動きを伝えつつ滑りあっている「うごきの空間」といった場所を探索すること。
いっぽうで、骨同士のスペースを維持することで動きを担っている関節では、どのように「組織への繋がり」を持っているのかを探索すること。
この両面から思考することは、より身体の見方が深められるように感じています。
今回も、うごきのあったところに、そっと差し入られるアナトミカルエンライトメント(enlightenment:啓発の意)のトッド・ガルシア氏のメスの軌跡が、膨大な情報を与えてくれました。
「神業」という言葉がしっくりくるその技術と、常にドナープログラムへの感謝を体現しているかのような彼の所作が、無言で私たちを教育してくれているように感じています。
そして、より良い理解へとファシリテートしてくださるトム・マイヤース氏の解説。
実は、トムの講座はかなりの数を受講していますので、以前に聞いたことのある内容を聞くこともあります。
それなのに、毎回「ああ、こういうことなのか!」と新鮮な発見があり、トムの言葉の奥にある深さに、わずかながら近づいたような気がして、そのたびに学びが楽しくなっていきます。
また、ビデオ視聴では、通訳者の佳織さんの言葉をメモするのですが、私の短期記憶力が乏しく、同じところを何度もリピートしてやっと書きとっています。
この方の短期記憶能力と膨大な解剖学用語の変換能力、なによりも聞き取りやすい日本語に翻訳してくださる力が本当にすごい!ありがたいです。
ドナープログラムの恩恵をいただき、この三人から学ぶ時間は私にとっては奇跡の時間です。
また、なかなか言語化するのは難しいのですが「筋膜解剖」を経験したり視聴したりするたびに、確実にクライアントに還元できることが増えていくのは、実践者としては大きな喜びです。
モニター越しでも、強い「経験」としての実感があり、短期長期にわたり変化の礎を得られるのは、このようなプログラムだけでしょう。
この貴重な機会を与えてくださるドナープログラムとご献体の方の生前のご意志に深く感謝しています。
(今回はジョンさんアナさんとお呼びさせていただきました。)
そして、トムとトッド、佳織さんとキネティコスのトラビスさんはじめ、映像提供に関わった全てのスタッフのみなさま、ありがとうございました。
12月の「呼吸の解剖学」もしっかり「経験」したいと思っています。
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