背中を押す震えるようなひと言 【みやざき中央新聞の社説から】

毎週楽しみにしているみやざき中央新聞。28年6月13日付の社説は感動で震えるような社説でした。

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■教誨師

僧侶で教誨師（きょうかいし）の篠田さん（故人）の話が紹介されていました。
教誨師とは、受刑者に道徳や宗教を話して、地道に生きることを手助けするボランティアのこと。
全国に１８００人いるそうです。

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死刑囚のＳの処刑当日。

Ｓは全身が振るえ歩けなくなり、２人の刑務官に抱えられ絞首刑台に向かっていた。
Ｓは振り返り叫んだ。
「先生、私に引導を渡してくれ！」
何か背中を押す言葉がないと前に進めないというのである。

篠田さんはＳに歩み寄り、両肩をわしづかみにしてこう言った。
「Ｓさん、あんた死ぬんじゃないぞ！
生まれ変わるんだぞ！
カツ！」

「先生、私は死ぬんじゃなくて、生まれ変わるんですね」

「そうだ。
あんた、先に行きなさい。
ワシもすぐ後から行くから」

Ｓはほんの少しだけ微笑んだ。
そしてその数秒後、光の中に消えていった・・・。

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■勇気付けるひと言が言えるか・・・

この件を読んだとき、感動で体が震えてしまいました！

重い病気の人、死が迫っている人、元気がない人、困っている人、悩んでいる人。
そんな人を目の当たりにしたとき、その人を勇気付けるひと言、背中を押すひと言をいえるだろうか・・・。
はなはだ、心もとないです。


目の前の人を勇気付けるひと言。
ありますか？



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