日本は水を輸入している！ －水戦争－

水が豊かな日本、って思っていました。実質上、日本は水の輸入国なんです。
安閑としていられませんね。
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水戦争―水資源争奪の最終戦争が始まった (角川SSC新書 19) 柴田 明夫 角川・エス・エス・コミュニケーションズ このアイテムの詳細を見る

◆水戦争

日本のような島国では、河川の水をめぐっての国同士の争いはありません。
でも陸続きの国々では、河川や湖の水の争奪戦は古くから行われていますよね。
日本に生まれてよかった・・・。

とは言っていられない話です。


◆水が不足する

全ての水に占める淡水は僅か０．３％。一人当たり200トン。
でも地球の砂漠化や地下水のくみ上げで、世界中の水はどんどん減っているのだそうです。

日本はというと、天からの水の僅か２０％しかためて置けない急勾配の国土。やっぱり地下水は年々減り続けているのだそうです。

ところで日本は水輸入国ってご存知でした？
食料１kgを生産するために必要な水は、１～２トン。実に１０００～２０００倍の水が必要なんです。日本の食料自給率は僅か３９％ですから、食糧生産の水は海外に頼っている。つまり、日本は水輸入国ということになっちゃうんです。


◆食料、エネルギーに続いて水

現在の日本は、食糧とエネルギーは海外に首根っこを押さえられている格好です。
この先日本は人口が減少しますが、
・世界の人口はさらに増える
・ＢＲＩＣＳなど途上国が必要な穀物・肉・魚・野菜は増える
・今まで輸出していた国々（米国・中国・南米）の食料輸出は難しくなる
という流れをたどるために、

今後、日本の食糧確保は難しい

というのが筆者の結論です。
ちなみにエネルギーも同様の論理です。

どうですか？　
寒い話です・・・。

エネルギー、食料、さらに水の確保。
やっぱり日本国内でシッカリしたサイクルを作るしかないです。



この本は、水の話をベースに、現在と今後のエネルギー、食料事情が詳細に分かりやすく書かれた本です。
私ＹＨは、大変参考になりました。
ぜひ一読をお勧めします。

頑張ろうニッポン！



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