一雨欲しい日が続いているが、
朝食を摂る頃、久し振りに厚い雲が空を被った。
久し振りに厚い雲で被われた灰色の空は、
べたついた肌に涼しい秋風を思わせた。
このまま一雨来れば、
恵みの雨になって良いと厚い雲で被われた空を見ていた。
残念ながら、厚い灰色の雲は一粒も雨を落とさずに消えて行った。
日の出も随分と遅くなり、
目覚ましの鳴る少し前に部屋に陽射しが伸びる。
明日から9月に入る、白露を過ぎれば暑さも峠を越え秋も本番。
夏休みの宿題に網を持ってトンボを探している子供達も、
月曜からは黒く日焼けした顔で作った標本を持って学校へ行く。
蝉の声も静かになり始め、鈴虫の声も聞こえ始めている。
デスクに鞄を置き、窓を開けると鈴虫の声が聞こえている。
まだ、少し弱々しいが、昼の陽射しを思うと一息つけた。
白露を過ぎ暑さも和らぐ頃の朝の海は、
涼しい潮風と温かい秋の陽射しが、
透明感のある綺麗な海を見せてくれる。
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