波打ち際。

早くマフラーとグロブをいらなくなればと思うが、
今日も朝から寒くマフラーとグロブ探して歩いた。
出掛ける時に体が動かないのは、放射冷却のせいだろう。
ぬくぬくとしている普段着から着替えをするのは、
服の中の温まった空気とお別れしたからだ。
外に一歩出るとやはり日向にいても、
ときどき吹いて来る風に身を縮めてしまう。
このところ雲が多い日が続いているので、
富士山の雪のことも気にならず寄り道しないでバス停まで行く。
おそらくこの寒さでは裾野まで雪が降り積もり、
見るからに猛々しい姿をしているだろう。



今日、ザーザー、ザーザーと波打ちまで下りて行くと、
海岸線の歩道から見ているよりも閑寂で気持ちが良かった。
雨水を過ぎてもまだ寒い片瀬東浜海岸だったが、
太陽の高い陽射しはときより冷たい風が吹いても、
ザーザー、ザーザーという波の音に春を感じた。
相模湾の春霞に浮かぶ漁船やヨット見ていると、
ジャンパーのチャックを開けたままでも長閑さを感じた。

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