落ち葉の色はやさしく、
木々の姿はさびしい。
今日のように真っ青な空の下で、
陽ざしの差す街路でコートを脱ぐのは、
その重さに耐えられなくなったからだ。
そして闇夜の迫る夕暮れ時の落葉はさびしく、
寄り添って歩いていくのはそのさびしさのため。
陽ざしに恋をする季節の夜空は、気温も下がり星が煌めき冴えている
。クリスマス、お正月の準備と慌ただしい日々が続き、一年を振り返って見れば「光陰矢の如し」と感じる
。今年はコロナの影響で例年になく、静かな一年の終わりになりそうだ。
彼女の日焼けした腕が僕の腕にからまり、ターコイズブルーの美しい海は地平線まで煌めいている
。ヤシの木の木陰は、ハンモックのように涼しい。
僕たち二人はアスファルトの坂道から、雄大な地平線を見ながら浜辺の街を見下ろしている。観光地らしい雰囲気は、どこか解放されているようだ。人生はただの夢だというが、今が夢だというならズ~っと続いてくれればと思う。水色のコップのような空は輝き、ターコイズブルーの海は煌めいている。