以前から気になっていた 栄区鍛冶ヶ谷の「本郷ふじやま公園」に行ってみました。
JR根岸線「本郷台」駅から 「かながわプラザ」前を通り、「本郷石橋」交差点から
住宅地の中を水路(川?)に沿って進むと、途中左奥に公園の駐車場入口があり
そこから公園に入っていきました。 駅から 約20分余かな。
「本郷ふじやま公園」は広さが約9ha。 緑豊かな里山と鍛冶ヶ谷の鎮守八幡宮の
森に囲まれたなかに、江戸時代の古民家が移築復元されています。
いい感じの竹林の中を歩き・・
道標に従って 左へ。
階段を上ると、標高80mの富士塚がありました。
4基の石碑は、富士講ゆかりの碑でしょうか。
塚を下り さらに進むと、孟宗竹の林☆
竹がさわさわ揺れて、少し寂しい散策路・・
山道を歩いて、「古民家ゾーン」へ行ってみましょう☆
長屋門
江戸末期 築と推定される 寄棟茅葺屋根の木造平屋建。
中央の通路をを挟み 東側に穀物庫、西側は土間の納屋になっています。
市指定有形文化財
重厚な門扉には、釘隠しの饅頭金物や 装飾性の高い入八双金物が。
「旧小岩井家」住宅
鍛冶ヶ谷村の名主を務めた小岩井家から寄贈を受け、移築復元したもので、
1847(弘化4) 築の主屋は、寄棟茅葺屋根 木造平屋建て一部厨子二階建。
市指定有形文化財
入口が2つあり、左に式台付きの来客(武家)用、右に家人用という
一般的な農家には見られない格式ある造りになっています。
中に入ってみましょう☆
土間
三つべっつい
日干しした煉瓦状の土を積み上げ、荒木田土を塗ったもの。
茶の間(板敷)
囲炉裏上の竹スノコの天井は、半割の煤竹を交互に噛み合わせてあり
煙は屋根の煙出しから外へ抜け、煤は下へ落ちないようになっています。
茶の間の天井
大きく曲がった梁は装飾性も兼ねて、家の強度を高めています。
座敷
壁を朱色に塗った座敷を3室並べ、正式の客を迎える客間として
使用していました。 今はちょうど、たくさんのお雛様が飾られています。
おしゃれな釘隠しの装飾
跳ね上げ戸(白い部分)
来客時には降ろして間仕切りとし、普段は跳ね上げることで座敷を広く使う工夫。
内蔵
1859(安政6)年の横浜開港の少し前の頃、栄区は相模国鎌倉郡の一部として
三浦半島海防を担っていた川越藩主 松平氏の所領でした。 そのため 三浦半島や
鎌倉郡の村人たちはしばしば動員されることがあったようで、鍛冶ヶ谷村名主の
小岩井六郎兵衛他が書き残した文書等が 当時の歴史資料として残されています。
古民家ゾーンに近いなだらかな丘の上に、紅白ピンクの梅の花
茅葺屋根、富士山、梅の花・・・あぁ、日本の原風景☆
( あ、ビルも見えてる・・・笑 )
18,007歩
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