万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1265 今年行く1160

2014年02月20日 | 万葉短歌

2014-0220-man1265
万葉短歌1265 今年行く1160

今年行く 新島守が 麻衣
肩のまよひは 誰れか取り見む  

1160     万葉短歌1265 ShuD224 2014-0220-man1265

ことしゆく にひしまもりが あさごろも
  かたのまよひは たれかとりみむ
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第11首。
【訓注】今年行く(ことしゆく=今年去)。麻衣(あさごろも)。まよひ(間乱)。
【アクセス数】2014年02月28日現在
順位 17,650位/ 1,993,104ブログ中
トータル閲覧数   157307 PV
トータル訪問者数  76908 IP


万葉短歌1264 西の市に1159

2014年02月19日 | 万葉短歌

2014-0219-man1264
万葉短歌1264 西の市に1159

西の市に ただひとり出でて 目並べず
買いてし絹の 商じこりかも  

1159     万葉短歌1264 ShuD223 2014-0219-man1264

にしのいちに ただひとりいでて めならべず
  かいてしきぬの あきじこりかも
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第10首。
【訓注】西の市(にしのいち=西市)[藤原京?]。絹(きぬ)。商じ(あきじ=商自)。


万葉短歌1263 暁と1158

2014年02月18日 | 万葉短歌

2014-0218-man1263
万葉短歌1263 暁と1158

暁と 夜烏鳴けど この森の
木末の上は いまだ静けし  

1158     万葉短歌1263 ShuD221 2014-0218-man1263

あかときと よがらすなけど このもりの
  こぬれのうへは いまだしづけし
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第9首。
【訓注】暁(あかとき)。夜烏(よがらす)[五位鷺]。この森(このもり=此山上)。木末(こぬれ)。


万葉短歌1262 あしひきの1157

2014年02月17日 | 万葉短歌

2014-0217-man1262
万葉短歌1262 あしひきの1157

あしひきの 山椿咲く 八つ峰越え
鹿待つ君が 斎ひ妻かも  

1157     万葉短歌1262 ShuD220 2014-0217-man1262

あしひきの やまつばきさく やつをこえ
  ししまつきみが いはひづまかも
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第8首。
【訓注】あしひきの(足病之)。山椿咲く(やまつばきさく=山海石榴開く)。八つ峰(やつを=八岑)。鹿(しし)。斎ひ妻(いはひづま=伊波比嬬)。


万葉短歌1261 山守が1156

2014年02月16日 | 万葉短歌

2014-0216-man1261
万葉短歌1261 山守が1156

山守が 里へ通ひし 山道ぞ
茂くなりける 忘れけらしも  

1156     万葉短歌1261 ShuD218 2014-0216-man1261

やまもりが さとへかよひし やまみちぞ
  しげくなりける わすれけらしも
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第7首。
【訓注】山道(やまみち)。茂くなりける(しげくなりける=茂成来)。忘れけらしも(わすれけらしも=忘来下)。


万葉短歌1260 時ならぬ1155

2014年02月15日 | 万葉短歌

2014-0215-man1260
万葉短歌1260 時ならぬ1155

時ならぬ 斑の衣 着欲しきか
島の榛原 時にあらねども  

1155     万葉短歌1260 ShuD217 2014-0215-man1260

ときならぬ まだらのころも きほしきか
  しまのはりはら ときにあらねども
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第6首。
【訓注】時ならぬ(ときならぬ=不時)。島の榛原(しまのはりはら=島針原)[奈良県明日香村]。


万葉短歌1259 佐伯山1154

2014年02月14日 | 万葉短歌

2014-0214-man1259
万葉短歌1259 佐伯山1154

佐伯山 卯の花持ちし 愛しきが
手をし取りてば 花は散るとも  

1154     万葉短歌1259 ShuD216 2014-0214-man1259

さへきやま うのはなもちし かなしきが
  てをしとりてば はなはちるとも
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第5首。
【訓注】佐伯山(さへきやま)[広島県佐伯郡?]。卯の花(うのはな=于花)。愛しきが(かなしきが=哀我)。


万葉短歌1258 黙あらじと1153

2014年02月13日 | 万葉短歌

2014-0213-man1258
万葉短歌1258 黙あらじと1153

黙あらじと 言のなぐさに 言ふことを
聞き知れらくは 悪しくはありけり  

1153     万葉短歌1258 ShuD215 2014-0213-man1258

もだあらじと ことのなぐさに いふことを
  ききしれらくは あしくはありけり
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第4首。
【訓注】黙(もだ=黙然)。言のなぐさ(ことのなぐさ=事之名種)。悪しく(あしく=少可)。


万葉短歌1257 道の辺の1152

2014年02月12日 | 万葉短歌

2014-0212-man1257
万葉短歌1257 道の辺の1152

道の辺の 草深百合の 花笑みに
笑みしがからに 妻と言ふべしや  

1152     万葉短歌1257 ShuD213 2014-0212-man1257

みちのへの くさふかゆりの はなゑみに
  ゑみしがからに つまといふべしや
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第3首。
【訓注】百合(ゆり=由利)。花笑み(はなゑみ=花咲)。笑みし(ゑみし=咲之)。妻と(つまと=妻常)。


万葉短歌1256 春霞1151

2014年02月11日 | 万葉短歌

2014-0211-man1256
万葉短歌1256 春霞1151

春霞 井の上ゆ直に 道はあれど
君に逢はむと た回り来も  

1151     万葉短歌1256 ShuD212 2014-0211-man1256

はるかすみ ゐのうへゆただに みちはあれど
  きみにあはむと たもとほりくも
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第2首。
【訓注】春霞(はるかすみ)。た回り来も(たもとほりくも=他回来毛)。


万葉短歌1255 月草に1150

2014年02月10日 | 万葉短歌

2014-0210-man1255
万葉短歌1255 月草に1150

月草に 衣ぞ染むる 君がため
斑の衣 摺らむと思ひて  

1150     万葉短歌1255 ShuD211 2014-0210-man1255

つきくさに ころもぞそむる きみがため
  まだらのころも すらむとおもひて
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「臨時」。全12首(1255~1266)の第1首。
【訓注】月草(つきくさ)[0583]。斑の衣(まだらのころも=綵色衣)。


万葉短歌1254 大船に1149

2014年02月09日 | 万葉短歌

2014-0209-man1254
万葉短歌1254 大船に1149

大船に 楫しもあらなむ 君なしに
潜きせめやも 波立たずとも  

1149     万葉短歌1254 ShuD208 2014-0209-man1254

おほぶねに かぢしもあらなむ きみなしに
  かづきせめやも なみたたずとも
=未詳。作者名・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「問答」。全4首の第4首。左注の読下しに、「右の二首は、海人を詠む。」
【訓注】大船(おほぶね)。楫(かぢ)。潜き(かづき=潜)。


万葉短歌1253 楽浪の1148

2014年02月08日 | 万葉短歌

2014-0208-man1253
万葉短歌1253 楽浪の1148

楽浪の 志賀津の海人は 我れなしに
潜きはなせそ 波立たずとも  

1148     万葉短歌1253 ShuD208 2014-0208-man1253

ささなみの しがつのあまは あれなしに
  かづきはなせそ なみたたずとも
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「問答」。全4首の第3首。
【訓注】楽浪(ささなみ)[琵琶湖西南岸]。志賀津(しがつ)[滋賀県大津市]。海人(あま=白水郎)。我れ(あれ=吾)。潜き(かづき=潜)。波(なみ=浪)。


万葉短歌1252 人こそは1147

2014年02月07日 | 万葉短歌

2014-0207-man1252
万葉短歌1252 人こそは1147

人こそは おほにも言はめ 我がここだ
偲ふ川原を 標結ふなゆめ  

1147     万葉短歌1252 ShuD205 2014-0207-man1252

ひとこそは おほにもいはめ わがここだ
  しのふかはらを しめゆふなゆめ
=未詳。作者名・脚注のいずれもない。左注に、読下し「右の二首は、鳥を詠む。」
【編者注】題詞は「問答」。全4首の第2首。
【訓注】人こそは(ひとこそは=人社者)。おほにも(意保尓毛)。標結ふなゆめ(しめゆふなゆめ=標結勿謹)。


万葉短歌1251 佐保川に1146

2014年02月06日 | 万葉短歌

2014-0206-man1251
万葉短歌1251 佐保川に1146

佐保川に 鳴くなる千鳥 何しかも
川原を偲ひ いや川上る  

1146     万葉短歌1251 ShuD205 2014-0206-man1251

さほがはに なくなるちどり なにしかも
  かはらをしのひ いやかはのぼる
=未詳。作者名・左注・脚注のいずれもない。
【編者注】題詞は「問答」。全4首の第1首。
【訓注】佐保川(さほがは=佐保河)。千鳥(ちどり=知鳥)。偲ひ(しぬひ=思努比)。