2014-0730-man1443
万葉短歌1443 霞立つ1310
霞立つ 野の上の方に 行きしかば
うぐひす鳴きつ 春になるらし 丹比真人乙麻呂
1310 万葉短歌1443 ShuD466 2014-0730-man1443
□かすみたつ ののうへのかたに ゆきしかば
うぐひすなきつ はるになるらし
○丹比真人乙麻呂(たぢひの まひとおとまろ)=脚注読下しに「屋主真人が第二子なり」。集中に一首だけ。
【編者注】題詞は「丹比真人乙麻呂歌一首」。「春雑歌」三十首(1418~1447)の第26首。
【訓注】野の上の方(ののうへのかた=野上乃方)。うぐひす(鸎)。鳴きつ(なきつ=鳴都)[≠鳴きぬ]。春になるらし(はるになるらし=春尓成良思)。