万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2015年08月30日 | 万葉短歌

休載期間記事
 
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万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=
 
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万葉短歌1854 うぐひすの1690

2015年08月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌1854 うぐひすの1690

うぐひすの 木伝ふ梅の うつろへば
桜の花の 時かたまけぬ  

1690     万葉短歌1854 ShuE287 2015-0830-man1854

うぐひすの こづたふうめの うつろへば
 さくらのはなの ときかたまけぬ

=未詳。
【編者注】題詞は「詠花」(1854~73、20首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第43首。
【訓注】うぐひす(鸎)。うつろへば(移者)。桜の花(さくらのはな=桜花)。時かたまけぬ(ときかたまけぬ=時片設奴)[時が近づく。02-0191春冬片設而]。


万葉短歌1853 梅の花1689

2015年08月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌1853 梅の花1689

梅の花 取り持ち見れば 我がやどの
柳の眉し 思ほゆるかも  

1689     万葉短歌1853 ShuE284 2015-0829-man1853

うめのはな とりもちみれば わがやどの
 やなぎのまよし おもほゆるかも

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第8首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第42首。
【訓注】我がやど(わがやど=吾屋前)。柳の眉(やなぎのまよ=柳之眉)[19-4192(長歌)青柳乃細眉根]。


万葉短歌1852 ももしきの1688

2015年08月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌1852 ももしきの1688

ももしきの 大宮人の かづらける
しだり柳は 見れど飽かぬかも  

1688     万葉短歌1852 ShuE284 2015-0828-man1852

ももしきの おほみやびとの かづらける
 しだりやなぎは みれどあかぬかも

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第7首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第41首。
【訓注】ももしきの(百礒城)。しだり柳(しだりやなぎ=垂柳)。


万葉短歌1851 青柳の1687

2015年08月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌1851 青柳の1687

青柳の 糸のくはしさ 春風に
乱れぬい間に 見せむ子もがも  

1687     万葉短歌1851 ShuE284 2015-0827-man1851

あをやぎの いとのくはしさ はるかぜに
 みだれぬいまに みせむこもがも

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第6首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第40首。
【訓注】糸のくはしさ(いとのくはしさ=糸乃細紗)。い間に(いまに=伊間尓)[「い」は接頭語]。


万葉短歌1850 朝な朝な1686

2015年08月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌1850 朝な朝な1686

朝な朝な 我が見る柳 うぐひすの
来居て鳴くべく 茂に早なれ  

1686     万葉短歌1850 ShuE284 2015-0826-man1850

あさなあさな わがみるやなぎ うぐひすの
 きゐてなくべく しげにはやなれ

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第5首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第39首。
【訓注】朝な朝な(あさなあさな=朝旦)。やなぎ(柳)。うぐいひすの(鸎之)。茂(しげ=森)。


万葉短歌1849 山の際の1685

2015年08月25日 | 万葉短歌

2015-0825-man1849
万葉短歌1849 山の際の1685

山の際の 雪は消ずあるを みなぎらふ
川の沿ひには 萌えにけるかも  

1685     万葉短歌1849 ShuE282 2015-0825-man1849

やまのまの ゆきはけずあるを みなぎらふ
 かはのそひには もえにけるかも

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第4首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第38首。
【訓注】山の際(やまのま=山際)。みなぎらふ(下記注)。萌えにけるかも(もえにけるかも=目生来鴨)。
【編者注-みなぎらふ】依拠本は、漢字表記は「水合」で、は「殺」の異字体とするが、第二水準にはない。また、「漲る」の継続態とし、漢字表記の諸説を紹介する。


万葉短歌1848 山の際に1684

2015年08月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌1848 山の際に1684

山の際に 雪は降りつつ しかすがに
この川楊は 萌えにけるかも  

1684     万葉短歌1848 ShuE281 2015-0824-man1848

やまのまに ゆきはふりつつ しかすがに
 このかはやぎは もえにけるかも

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第3首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第37首。
【訓注】山の際(やまのま=山際)。しかすがに(然為我二)。川楊(かはやぎ=河楊)。萌えにけるかも(もえにけるかも=毛延尓家留可聞)。


万葉短歌1847 浅緑1683

2015年08月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌1847 浅緑1683

浅緑 染め懸けたりと 見るまでに
春の柳は 萌えにけるかも  

1683     万葉短歌1847 ShuE281 2015-0823-man1847

あさみどり そめかけたりと みるまでに
 はるのやなぎは もえにけるかも

=未詳。
【編者注】「詠柳」(1846~53、8首)の第2首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第36首。
【訓注】浅緑(あさみどり)。見るまでに(みるまでに=見左右二)。春の柳(はるのやなぎ=春楊)。萌えにけるかも(もえにけるかも=目生来鴨)。


万葉短歌1846 霜枯れの1682

2015年08月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌1846 霜枯れの1682

霜枯れの 冬の柳は 見る人の
かづらにすべく 萌えにけるかも  

1682     万葉短歌1846 ShuE281 2015-0822-man1846

しもがれの ふゆのやなぎは みるひとの
 かづらにすべく もえにけるかも

=未詳。
【編者注】題詞は、「詠柳」(1846~53、8首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第35首。
【訓注】霜枯れの(しもがれの=霜干)。かづら(蘰)。萌えにけるかも(もえにけるかも=目生来鴨)。


万葉短歌1845 うぐひすの1681

2015年08月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌1845 うぐひすの1681

うぐひすの 春になるらし 春日山
霞たなびく 夜目に見れども  

1681     万葉短歌1845 ShuE279 2015-0821-man1845

うぐひすの はるになるらし かすがやま
 かすみたなびく よめにみれども

=未詳。
【編者注】「詠霞」(1843~45、3首)の第3首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第34首。
【訓注】うぐひす(鸎)。霞たなびく(かすみたなびく=霞棚引)。


万葉短歌1844 冬過ぎて1680

2015年08月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌1844 冬過ぎて1680

冬過ぎて 春来るらし 朝日さす
春日の山に 霞たなびく  

1680     万葉短歌1844 ShuE279 2015-0820-man1844

ふゆすぎて はるきたるらし あさひさす
 かすがのやまに かすみたなびく

=未詳。
【編者注】「詠霞」(1843~45、3首)の第2首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第33首。
【訓注】冬過ぎて(ふゆすぎて=寒過)。春来る(はるきたる=暖来)。朝日さす(あさひさす=朝烏指)。春日の山(かすがのやま=滓鹿能山)。たなびく(軽引)。


万葉短歌1843 昨日こそ1679

2015年08月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌1843 昨日こそ1679

昨日こそ 年は果てしか 春霞
春日の山に 早立ちにけり  

1679     万葉短歌1843 ShuE279 2015-0819-man1843

きのふこそ としははてしか はるかすみ
 かすがのやまに はやたちにけり

=未詳。
【編者注】題詞は、「詠霞」(1843~45、3首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第32首。
【訓注】こそ(社)。果てしか(」はてしか=極之賀)。春霞(はるかすみ)。早(はや=速)。


万葉短歌1842 雪をおきて1678

2015年08月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌1842 雪をおきて1678

雪をおきて 梅をな恋ひそ あしひきの
山片付きて 家居せる君  

1678     万葉短歌1842 ShuE277 2015-0818-man1842

ゆきをおきて うめをなこひそ あしひきの
 やまかたつきて いへゐせるきみ

=未詳。
【編者注】「詠雪」(1832~1842、11首)の第11首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第31首。脚注に、「右二首問答」。
【訓注】雪をおきて(ゆきをおきて=除雪而)。あしひきの(足曳之)。


万葉短歌1841 山高み1677

2015年08月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌1841 山高み1677

山高み 降り来る雪を 梅の花
散りかも来ると 思ひつるかも  

1677     万葉短歌1841 ShuE277 2015-0817-man1841

やまたかみ ふりくるゆきを うめのはな
 ちりかもくると おもひつるかも

=未詳。
【編者注】「詠雪」(1832~1842、11首)の第10首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第30首。
【訓注】降り来る雪(ふりくるゆき=零来雪)。散りかも来る(ちりかもくる=落鴨来)。思ひつるかも(おもひつるかも=念鶴鴨)。