2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森 悠山人
0000 万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
=万葉短歌 開肇献詠=
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2017-0330-man2428
万葉短歌2428 ちはや人2240
ちはや人 宇治の渡りの 早き瀬に
逢はずこそあれ 後は我が妻 ○
2240 万葉短歌2428 ShuF105 2017-0330-man2428
□ちはやひと うぢのわたりの はやきせに
あはずこそあれ のちはわがつま
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第14首。男。
【訓注】ちはや人(ちはやひと=千早人)[宇治の枕詞]。我が妻(わがつま=我孋)。
2017-0329-man2427
万葉短歌2427 宇治川の2239
宇治川の 瀬々のしき波 しくしくに
妹は心に 乗りにけるかも ○
2239 万葉短歌2427 ShuF105 2017-0329-man2427
□うぢがはの せぜのしきなみ しくしくに
いもはこころに のりにけるかも
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第13首。男。
【訓注】宇治川に(うぢがはに=是川)[水系は琵琶湖から瀬田川、宇治川、淀川へ]。しくしくに(布々)[02-0206敷布尓、04-0698敷布二、06-0931(長歌)敷布尓、ほか]。
2017-0328-man2426
万葉短歌2426 遠山に2238
遠山に 霞たなびき いや遠に
妹が目見ねば 我れ恋ひにけり ○
2238 万葉短歌2426 ShuF100 2017-0328-man2426
□とほやまに かすみたなびき いやとほに
いもがめみねば あれこひにけり
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第12首。男。
【訓注】たなびき(被)。いや遠に(いやとほに=益遐)。我れ(あれ=吾)。
2017-0327-man2425
万葉短歌2425 山科の2237
山科の 木幡の山を 馬はあれど
徒歩より我が来し 汝を思ひかねて ○
2237 万葉短歌2425 ShuF100 2017-0327-man2425
□やましなの こはたのやまを うまはあれど
かちよりあがこし なをおもひかねて
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第11首。男。
【訓注】山科の木幡の山を(やましなのこはたのやまを=山科強田山)[宇治市北、JR木幡駅東、平尾山。西に京都市伏見区、山科区が隣接する]。徒歩より我が来し(かちよりあがこし=歩吾来)。汝を(なを=汝)。
2017-0326-man2424
万葉短歌2424 紐鏡2236
紐鏡 能登香の山の 誰がゆゑか
君来ませるに 紐解かず寝む ○
2236 万葉短歌2424 ShuF100 2017-0326-man2424
□ひもかがみ のとかのやまの たがゆゑか
きみきませるに ひもとかずねむ
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第10首。女。
【訓注】能登香の山の(のとかのやまの=能登香山)[岡山県美作市の双子山?能登香神社も]。
2017-0325-man2423
万葉短歌2423 道の後2235
道の後 深津島山 しましくも
君が目見ねば 苦しくありけり ○
2235 万葉短歌2423 ShuF100 2017-0325-man2423
□みちのしり ふかつしまやま しましくも
きみがめみねば くるしくありけり
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第9首。男。
【訓注】道の後(みちのしり=躇後)[備後国、広島県東部]。深津島山(ふかつしまやま)[広島県福山市、東西深津町辺の山]。しましくも(蹔)。
2017-0324-man2422
万葉短歌2422 岩根踏む2234
岩根踏む へなれる山は あらねども
逢はぬ日まねみ 恋ひわたるかも ○
2234 万葉短歌2422 ShuF100 2017-0324-man2422
□いはねふむ へなれるやまは あらねども
あはぬひまねみ こひわたるかも
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第8首。男。
【訓注】へなれる山は(へなれるやまは=重成山)。まねみ(数)。
2017-0323-man2421
万葉短歌2421 来る道は2233
来る道は 岩踏む山は なくもがも
我が待つ君が 馬つまづくに ○
2233 万葉短歌2421 ShuF100 2017-0323-man2421
□くるみちは いはふむやまは なくもがも
あがまつきみが うまつまづくに
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第7首。女。
【訓注】来る道は(くるみちは=■[(偏)糸+(旁)参]路者)。我が待つ君が(あがまつきみが=吾待公)。
2017-0322-man2420
万葉短歌2420 月見れば2232
月見れば 国は同じぞ 山へなり
愛し妹は へなりてあるかも ○
2232 万葉短歌2420 ShuF100 2017-0322-man2420
□つきみれば くにはおなじぞ やまへなり
うつくしいもは へなりてあるかも
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第6首。男。
【訓注】山へなり(やまへなり=山隔)。愛し妹は(うつくしいもは=愛妹)。へなりて(隔)。
2017-0321-man2419
万葉短歌2419 天地と2231
天地と いふ名の絶えて あらばこそ
汝と我れと 逢ふことやまめ ○
2231 万葉短歌2419 ShuF099 2017-0321-man2419
□あめつちと いふなのたえて あらばこそ
いましとあれと あふことやまめ
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第5首。男。
【原文】11-2419 天地 言名絶 有 汝吾 相事止 作者未詳
2017-0320-man2418
万葉短歌2418 いかならむ2230
いかならむ 名負ふ神にし 手向けせば
我が思ふ妹を 夢にだに見む ○
2230 万葉短歌2418 ShuF096 2017-0320-man2418
□いかならむ なおふかみにし たむけせば
あがおもふいもを いめにだにみむ
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第4首。男。
【訓注】いかならむ(何)。我が思ふ(あがおもふ=吾念)。夢に(いめに=夢)。
2017-0319-man2417
万葉短歌2417 石上2229
石上 布留の神杉 神さびて
恋をも我れは さらにするかも ○
2229 万葉短歌2417 ShuF096 2017-0319-man2417
□いそのかみ ふるのかむすぎ かむさびて
こひをもあれは さらにするかも
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第3首。男。
【訓注】石上布留(いそのかみふる)[奈良県天理市石上神宮]。我れは(あれは=我)。
2017-0318-man2416
万葉短歌2416 ちはやぶる2228
ちはやぶる 神の持たせる 命をば
誰がためにかも 長く欲りせむ ○
2228 万葉短歌2416 ShuF096 2017-0318-man2416
□ちはやぶる かみのもたせる いのちをば
たがためにかも ながくほりせむ
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第2首。女。
【訓注】ちはやぶる(千早振)。
2017-0317-man2415
万葉短歌2415 娘子らを2227
娘子らを 袖布留山の 瑞垣の
久しき時ゆ 思ひけり我れは ○
2227 万葉短歌2415 ShuF095 2017-0317-man2415
□をとめらを そでふるやまの みづかきの
ひさしきときゆ おもひけりわれは
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】題詞は「寄物陳思(きぶつちんし)」(2415~2507、93首)、その第1首。男(歌の印象、以下同)。
【訓注】娘子(をとめ=処女)。布留山(ふるやま=振山)[天理市石上神宮]。