風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

重心

2009-12-03 17:59:00 | My Alfa Romeo 156
アルファ156についていろいろ調べたり、
自分でも観察していて、一つなるほどなと思ったことがあります。
それは、156の重心がけっこう低いということです。

まずは写真をご覧ください。



注目していただきたいのは、ボンネットが、
ノーズに向かってググッと低くなっているところです。
エンジンは、前輪軸の真上から少しノーズ寄りにかけて搭載されており、
かなり低い位置にあるのが外から見てもわかります。
この低さが重心の低さに貢献しているわけです。

オールアルミ製とはいえ、やや大きなV6エンジンですから、
それなりに重量はあり、1360キロの車重のうち、
900キロが前の二輪にかかっています。
それでもノーズ部分を絞り込み、
オーバーハングをできるだけ少なくすることで、
ヨー慣性モーメントの低減が図られています。
また前輪の荷重の大きさは、加速時にフロントのリフトを抑えて、
トラクションを稼ぐ効果もあるはずです。

オーバーハングといえば、
リアのオーバーハングもかなり短く切り詰められています。
形もテールに向けて絞り込まれているうえ、
燃料タンクはトランクの下ではなく後輪軸よりも前、
リアシートの座面の真下あたりに取り付けられています。
つまり、リアのオーバーハング部分の重量を軽くするための設計であり、
ここでもヨー慣性モーメントが低減されていることになります。

重心の話だけでコーナリング性能を語るのは、やや強引かもしれませんが、
とにかくこの重心の低さ、オーバーハングの短さ、
重量物の配置の巧妙さによって、
ロールやピッチングがうまく抑えられ、
156のコーナリングフォースが高められているのは、
おそらく間違いないでしょう。


ところで……、このところ仕事が忙しくて、
もう4日間も156を運転していません。
乗りたくて乗りたくて、うずうずしています(笑)。


<追記>
4日(金)の夜、ガソリンを入れに行きました。
近所をほんのちょっと走っただけで、テンションが上がってしまいました(笑)。
おまけにガソリンスタンドのお兄さんに「いい音ですね」と褒められて、
思わず嬉しくなってしまったのでした~。