アタシだって言いたかないよ、言いたかないけど言わせてもらうよ

その時に思った事、面白かった事を書きます

月とうさぎ

2017年07月07日 10時39分06秒 | Weblog
何故、ウサギが月に居るのか?



今は昔、天竺にウサギ・狐・サルの3匹がいた


3匹は、熱心に仏教の修行をし


自分の事を顧みずに、他の2匹を優先した


それを見て、帝釈天が弱々しい老人に姿を変えて、3匹の前に現れて言った


「わしは疲れ果てた老いぼれ、どうかわしを養ってはもらえないだろうか?」


3匹は、喜んでその申し出を受けた


サルは、木に登ってたくさんの木の実を採ってきた


狐は、魚を採ってきた


でも、ウサギは何も採る事ができない


それで、火を焚いてその中に飛び込んだ


「どうか、この私の身を焼いてお食べ下さい」



これは「自己犠牲」の素晴らしい話だ、というんだけど・・・




俺は、この話を好きになれなかった


どうやら同じ事を思った人が居る様で


「望月麻衣」の「わが家は祇園の拝み屋さん」という本の中で




「もし俺が帝釈天だとして、ウサギが食べ物を運んで来る能力にかけているなら


別に無理して、食糧を調達しようとしてもらわなくていい


もてなしたい気持ちがあるなら、歌ったり、踊ったり、色んな話を聞かせてくれればいい


{私を食べて下さい}言われても、正直嬉しくないし、美味しくなんて食べられない」




その通りだと思う



そして、気になったのは



「食べ物を集めてこれないウサギを見て


サルや狐や老人が、ウサギを辱めたり嘲り笑ったり励ましたりした」


と書いてあった



これはむしろ「追い詰められて、焼身自殺した」のでは?


という事は「虐め」だよなぁ




それはそうと、この本(作者)は面白い