血統(系統)は未調査でござるw
来春のクラシックを目指し、今週から東京、中京で2歳新馬戦がスタート。今年産駒がデビューする主な新種牡馬を紹介する(五十音順)。
◇
グレーターロンドン(2012年生、日高産、鹿毛)父ディープインパクト
母は桜花賞2着馬で、半姉にオークス馬ダイワエルシエーロがいる。慢性的な蹄の不安と戦いながら中京記念をレコード勝ち。ディープ産駒らしい切れ味を伝えそう
ゴールドアクター(2011年生、新冠産、青鹿毛)父スクリーンヒーロー
春クラシックには無縁だったが、3歳秋の菊花賞で3着と素質をみせ、その後一気の4連勝で有馬記念V。母系はややダート向きだが、成長力と底力は十分な血統構成
サトノクラウン(2012年生、安平産、黒鹿毛)父マルジュ
早い時期から活躍したが初GⅠ勝ちは4歳暮れの香港ヴァーズ。その後宝塚記念も制した。父は英GⅠセントジェームズパレスS勝ち馬で、力の要る芝の中距離が合う
サトノダイヤモンド(2013年生、安平産、鹿毛)父ディープインパクト
皐月賞3着、ダービー2着で菊花賞を制し、続く有馬記念も制した。母がアルゼンチンGⅠ2勝馬で、その父は仏GⅠ馬。母系からは時計のかかる中長距離向きの血統
シャンハイボビー(2010年生、米国産、青鹿毛)父ハーランズホリデー
デビュー5連勝でBCジュベナイルを制したダートの快速馬。種牡馬としては米国よりブラジルでの活躍馬が目立ち、芝でも結果を出している。距離はマイルまでか
タリスマニック(2013年生、英国産、黒鹿毛)父メダーリアドーロ
フランス馬だがGⅠ勝ちは米BCターフのみ。力の要る欧州の馬場よりスピードが出る馬場の方が向いたので日本にも対応は可能か。ディープ牝馬との相性がよさそう
デクラレーションオブウォー(2009年生、米国産、鹿毛)父ウォーフロント
米国産だがアイルランドを拠点に活躍。英インターナショナルS勝ち馬。欧米豪で種牡馬となり仏2000ギニー馬を出した。産駒は芝のマイルから2000メートルに適性がある
ビーチパトロール(2013年生、米国産、黒鹿毛)父レモンドロップキッド
米国の芝で2000~2400メートルのGⅠ3勝。引退後すぐに日本で繋養されている。父は日本で実績があるキングマンボの系統。ディープなどサンデー系牝馬と相性がよさそう
ファインニードル(2013年生、日高産、鹿毛)父アドマイヤムーン
遅咲きのスプリンターで、5歳になって高松宮記念とスプリンターズSを制覇。父系はスピード型だが、母系は距離がもつ血統。繁殖次第で中距離まではこなせそうだ
ベストウォーリア(2010年生、米国産、栗毛)父マジェスティックウォリアー
南部杯連覇などダートのマイルで息の長い活躍をした。父は日本だけでなく米国でもケンタッキーオークス馬を出している。祖父APインディなら中距離もこなせる
マインドユアビスケッツ(2013年生、米国産、栗毛)父ポッセ
米国馬だがドバイゴールデンシャヒーン連覇など、ダートの短距離で活躍した。デピュティミニスターの系統なら日本のダート適性は高いはず。快速馬を多く出しそう
ミッキーロケット(2013年生、安平産、鹿毛)父キングカメハメハ
宝塚記念など長めの距離で活躍したが、母の父ピヴォタルが鍵。ヌレエフ、コジーンの血統で意外とスピード値は高そうだ。産駒はマイルから中距離が主戦場になるか
リアルスティール(2012年生、安平産、鹿毛)父ディープインパクト
ディープの後継で、母の父ストームキャットの代表はキズナ。こちらは母系がミスプロ系でよりスピードに特化した印象。マイルでの切れ味は産駒にも期待できそうだ
レッドファルクス(2011年生、千歳産、芦毛)父スウェプトオーヴァーボード
スプリンターズSを連覇したが、フォーティナイナー系の父のスピードとサンデーサイレンスの切れがマッチしたタイプ。産駒はどちらに出るかで距離適性が決まる